釣りたての海鮮料理(6/24ライブ後記)

6/24のSHOOT THE DICE大塚Welcomebackライブ、最高に盛り上がって終了致しました。自粛解除後、お店の営業再開2日目のステージ。場合によっては2〜3人しかお越しいただけないかもと覚悟していましたが、始まってみると驚くほど多くの方々にご来場いただき、ただただ感謝致しております。

 

Welcomebackは元々テーブル席がメインのお店です。数多くあるライブハウスの形態の違いをご存知ない一般の方もおられますが、現状においてはスタンディングのお店とテーブル席メインとでは雲泥の差があります。先日ニュース番組で「キャパ150人のライブハウスが安全対策を守ったら6人しか入れない」という笑い話にもならない報道がありましたが、それはスタンディングで満員電車のようなぎゅう詰を前提とした場合。Welcomebackではテーブルを広く開け席を「間引き」することでしっかりと距離を確保したうえ、その他の安全対策も徹底して行われていました。さすが「律儀」が服を着ているようなスタッフの面々(笑)。本当にお世話になりました。

 

恐ろしく久しぶりのSTDステージでしたが、やはり何年も演っていると体は覚えているものです。「事前リハ無し・当日のサウンドチェックのみ」が恒例の(?)このバンド、それでも1曲目から「そうそう、これこれこれ〜」となった瞬間に「あ、このトリオも本当のユニットにまとまってきたのかな〜」と少し感慨深いものがありました。

 
ご来場の方々から「これほど楽しそうに超絶なプレイを魅せてくれるドラマーは他にいない」と絶賛されたJun Saito氏

 

リラックスして弾いているようで、演奏内容はギターより激しい野々口毅氏 

 

今回もアコギを交えて頑張りました。不肖イタニ

 

 

この日はエレキはこのレスポール1本で。久しぶりの2ステージ2時間、重い・・・・ 

 

 

まあ、端々では全員がちょくちょくやらかしとったようですが・・・(←それはアカンやろ)

 

一つ忘れていたのがペース配分。このバンドでのステージ、ホントにとてつもない体力と集中力を必要とするのです。2ndステージ半ばから「このままじゃ最後まで持たんかもっ」と焦りましたが、何とか最後まで玉砕せずに済みました・・・(←玉砕したらどうなっていたのだ・・・??)

 

バンドにとってもお客様にとっても久々のライブ会場。ご来場の方々の素晴らしいリアクションと笑顔を見ながら、生の演奏の大切さを改めて実感できました。STDの生演奏は、いわば海辺の食堂で釣りたての魚を使った海鮮料理を食べるようなもの。同じ魚でもコンビニの寿司弁当とはわけが違うと思っています。配信では得られないその「新鮮さ」をお客様にも感じ取っていただけたようで、「やっぱり生で観るのが一番」「来て良かった」「ずっと待っていました」と多くのお声をいただけたのが何よりも嬉しかったです。

 

次回のSTDライブは8月4日(火)、同じく大塚Welcomebackにて行ないます。ぜひご予約を。

 

これからも安全・安心を最優先とし、少しずつ活動を進めていきたいと考えています。皆様、引き続き応援よろしくお願い致します。

 

 

 

 

ちなみに、今回は機材関係も少し新たな試みを行なってみましたが、それについてはまた改めて後日に・・・

 

 

 


これを味わいたくて

 

さて、外出自粛要請などが緩和され、休業要請の撤廃により、人数制限などはありますがライブハウスにおけるイベントも再開できるようになりました。

 

お店によっては既にライブなどを始めているところもあるようですが、いつもお世話になっている大塚の「Live House Welcomeback」は経営が苦しくなっても最後まで律儀に休業要請に応じてきていて、6/21の週から営業を再開することとなりました。生真面目なこのお店が衛生、人数制限、ディスタンスやその他の安全対策を徹底したうえで再開することは言うまでもありません。

 

2月よりブッキングされていたSHOOT THE DICEの6月24日(水)ライブは、Welcomeback営業再開後の初のワンマンライブ・イベントとなります。お店とは長年の信頼関係を築けているからこそ、安心して開催できると判断いたしました。お客様からは既にご予約もいただいており、長らく楽しみにされていた方々のためにも、本当に良いステージにしたいと考えています。

 


以下、オッサンの思い出話になりますが・・・


僕がギターを始めたのは16歳の時です。幼少時にはバイオリンを学んでいたものの、子供の飽きっぽさにより数年で断念。2度と楽器は始めないつもりでした。

ちなみにロックやジャズのプレイヤーの多くは、有名なアーティストの演奏を聴いたことがきっかけで自ら楽器を始めたと聞きます。でも僕の場合はちょっと違いました。

 

ギターを始めるより遥か以前からポピュラーミュージックを聴いていた僕は、10代前半にはコンサート(とはいえ、どちらかというとアイドル・ポップスに近いアーティスト)にも少しは足を運び、色々なバンドのレコード(当時は主にビートルズなど)も聴いていましたが、それらが自ら楽器を手にするきっかけとはなりませんでした。それが変わったのは、当時住んでいたドイツ郊外の町の公民館で行われたライブです。

今とは異なり、自分が10代の半ばだった70年代には「ライブハウス」などはあまり存在しませんでした。そのような中、二十歳前後の「やんちゃなお兄さんたち」から成り立つロックンロールバンドが、地元の公民館を貸し切ってライブを行なったのです。公民館とはいえ、一応きちんとしたステージがあり、ステージ前には幕まで用意されていて、ちゃんとしたコンサート会場として使用できるハコでした。

 

来場者はバンドの友人たちに加えて、イベントのことを聞きつけてやってきた近辺のやんちゃ兄さんたちと地元の学生たち。キャパ200〜300人ほどの公民館は、たぶん半分も埋まっていなかったのではと記憶しています。

 

そしてライブが始まった時。これほど近くで「バンド」を観たことが無かった子供の自分は衝撃を受けました。ステージ中央にそびえたつドラムセットから轟音で叩き出されるグルーヴ。体を揺さぶる重低音を響かせるベース。そして、圧倒的なサウンドやリズムの洪水を浴びせてくる2台のギター。「生のバンド演奏はこんなに凄いのか!!」と、一瞬で虜になってしまいました。

今から思えば、恐らく大した演奏ではなかったと思います(笑)。ただの、地元のやんちゃなアマチュアバンドのパフォーマンス。でもあれが無ければ、ひょっとすると僕はギターを始めていなかったかもしれない。

それから何十年も経った2019年。久しぶりに東京のBLUE NOTEへ。イギリスのスーパー・ドラマー、Simon Phillipsのバンドを観に行きました。1曲目が始まったその瞬間、急に当時のあの感覚がよみがえってきました。とてつもない音圧の揺さぶるようなグルーヴ。それと一体となって叩きつけられるベース・ライン。その上で縦横無尽に繰り広げられるギターとキーボードのハーモニー・リズム・メロディー。音源や動画では幾度も味わってきた彼らのパフォーマンスですが、それとは比較にならない全くの別物。至近距離の生演奏は迫力と説得力で僕を圧倒してきました。

・・・しかも、今回はホンマに凄い演奏・・・(←当り前じゃ)

「そう、僕はこれを味わいたくて演奏を聴き、自ら演奏してきたんだ」と、自分の原点の一つを改めて認識させられたステージでした。

今はいわゆる「新しい日常」「ニュー・ノーマル」などと呼ばれる時期です。その中で「音楽はこれから配信の時代」「動画で音楽を届けることが主流となる」などと述べる人もいるようです。僕は音源も動画も否定するつもりは全くありません(自分でも配信している)。でも、僕が40年以上も演奏を続けてきた理由は「配信専門ミュージシャン」を目指したからではありません。「音の波形」や「動画データ」だけではなく、自らと参加しているバンドが目前で生み出す音の振動や空気圧、そして何よりも同じ空間にいるからこそ伝わる感情表現と説得力をオーディエンスと共有したいからです。

来たる6月24日にはお越しいただいた方々に、当時の僕が感じた気持ちのほんの一部でもお届けすることができて、我々の演奏で「明日からも「何事にも負けずにまた元気で頑張っていこう」というエネルギーを感じてもらえればと願っています。
  

2020年6月24日(水)

SHOOT THE DICE
Jun Saito: Drums、伊谷 希:Guitars、野々口 毅:Bass
open:18:30 start:19:00  close:22:00

charge 3.000(予約) ¥3.300(当日) 別途order(テーブルチャージ無し)

学生割引価格:¥1.600

 


 

 

 


「・・・・」を増やしても・・・・

 

首都圏に緊急事態宣言と自粛要請が発令されてからはや2ヶ月。今日から6月に入りました。少しずつ色々な規制が緩和されつつありますが、音楽に携わる者にとってはまだまだ難しい日々が続くようです。

 

現時点の動きでは、どうやら音楽スクールなどは営業再開に向かっている様子ですが、少なくとも首都圏におけるライブハウスの営業再開許可はまだ先のようです。感染が広まった当初にライブハウスでクラスターが発生したことが少なからず影響しているのではと思われますが、音楽教室の中には極小サイズの部屋でレッスンを行ない、遮音優先で換気が良くない施設も存在することを考えると、「音楽教室はOK、ライブハウスはNG」ではなく、もっと各施設を個別にしっかりとチェックしていただいての判断が必要なのではと考えてしまいます。筆者も希望に応じて対面レッスンを始めていますが、飽くまでも安全対策の条件が確保されている設備での受講しか認めない形で行なっています。

 

・・・とはいえ、ここで不肖イタニが何を書いても特に流れは変わらんのですが・・・(←ならばここまではなんだったんだ)

 

このような状況下において、多くの施設や店舗などが運営資金確保のため、クラウドファンディングを行なっているようです。20年来お世話になってきている都内のライブハウス「Live House Welcomeback」もその1店。自分にとっては東京の「ホームグラウンド」であるだけではなく、あらゆる音楽スタイルや編成での出演を承諾してくれてきたステージです。この20年間にはお店を満杯にしたこともあれば、楽屋から出てくるのがはばかられるほどお客様が少なかったライブも行ないました。それでも、どれほど苦しかった時期でも、お店のスタッフからは必ず「次、いつやりましょう?」と出演を促されてきました。初出演の時からはスタッフのメンバーも幾度も代替わりしてきて、今では当初のメンバーは一人も残っていません。それにも拘らず、アーティストを心からサポートする姿勢と優しさは途切れずにきちんと受け継がれている、自分にとっては素晴らしいお店です。

 

店舗側も出演者側も共に苦しい時期ですが、ここは長年受けてきたサポートを少しでもお返しできればと、自分も支援に参加しました。ファンディング開始後しばらくはそこまで伸びていく感が無く「大丈夫かな・・・」と心配していましたが、期日が近づくにつれてどんどん加速。最後には目標金額を大幅に上回る形での達成となり、やはり皆に愛されているお店なのだなと、自分事のように嬉しくなりました。

 

但し、実際にライブをいつ再開できるかはまだ未確定。お店自体は6/14まで自粛延長となるようです。 

 

実は、このような状況下であまり積極的にはお知らせしてきませんでしたが、以前より6月24日(水)にShoot The DiceのステージがWelcomebackで予定されています。現時点での自粛延長期限からちょうど10日後のスケジュール。微妙だ・・・・・・・・・・どうなるのか・・・・・・・・わからん・・・・・・・誰か・・・・・・・・(←「・・・・・」を増やしても助けは来んのだが・・・・)

 

現時点でできることはただ一つ。このブログをお読みの皆様、6月24日のスケジュールをお含み置きください。そして、それまでに営業再開許可が出て皆様の安全が確保されたら、ぜひ応援をご検討ください。今はこれぐらいの告知しかできません。

 

皆様と直接お会いして、同じ空間を共有しながら、ネットではなく生の音で皆様と通じ合える瞬間が一日でも早く訪れることを願っています。

 

 

現時点での予定です。状況によっては変更の可能性もありますので、引き続き我々のお知らせをフォローしていただければ幸いです。よろしくお願い致します。

 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2020年6月24日(水)
SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback
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