イタリア人を侮ってはいけない(ギタリストのマニアックなお話)

 

「伊谷さん、最新のデジタル機材とか嫌いですよね・・・?」

 

たまに、こんなことを言われることがあります。たぶん、所有しているギターにオーソドックスなタイプのものが多かったり、ステージでも真空管ギター・アンプを使用するなど、何となく「アナログ命」「レトロ好き」のようなミュージシャンと見られている部分があるのかもしれません(年齢もあるのかも・・・頑張ろ・・・)。

 

でも、実は新しい技術も全然嫌いではありません。アナログな技術やサウンドも大好きですが、使えるものならデジタルなツールにも大いに興味があります。

 

 

ということで・・・

 

 

遂に、わが仕事部屋にもやってきました。デジタル・モデリング・アンプ。いやぁ、この時代が自分にも来るとは・・・(←というか、遅くないか・・・?)

 

DV MARK Multiamp 

 

 

「モデリング」と呼ばれるギター・アンプは既に多くのメーカーから提供されているので、どのアンプにするかは大いに迷ったところでした。先ず、基本的な問題は「高価格」になりがちなこと。「モデリング」という技術では、ギター信号をいかに素早くデジタル処理できるかが全てです。そのため、クォリティーは搭載されているCPUでほぼ決まると言っても過言ではないでしょう。最新の高性能のCPUは高額なため、どうしてもアンプ自体の価格も上がってしまいます。「金ならある!全部持ってこい!」などとバブリーなことは間違っても言えない立場で(泣)身の丈に合い、しかも操作性やハンドリングが自分好みの1台を探すのは大変でしたが、最終的にはこいつを中古で購入。最終的な後押しをしたのは、Greg HoweDean BrownFrank GambaleMarco Sfogliなど自分が好きなアーティストが使っているから大丈夫かな、と・・・(←発想がアマチュアの学生ギタリストではないか)。

 

まだ試行錯誤の段階ですが、使い勝手も良く、現時点ではなかなかの好感触。特に驚いたのはメーカーのサポート。オンラインでのヴァージョンアップに手こずったので、イタリアの本社に直接問い合わせメールを送ったところ、何と1時間以内にアップデート・ソフトを添付した返信メールが届きました。イタリア人、侮るなかれ(←誰もあなどっとらん)。それとも、向こうはヒマだったのか?いやいや・・・(←失礼だろ)

 

デジタル技術の典型で、可能性が多すぎてまだ使いこなせていませんが、少しずつ開拓していく予定。いつかはこのようなアンプがメインになるのかな・・・?数年後のステージはどうなっているのでしょうか。しっかりと見届けたいものです。

 

 

次回のライブはまだアナログ・アンプではないかと思いますが・・・(そりゃそうだろ、汗)

  

 

2017年8月25日(金) 

ITANI - BALLS TO THE WALL LIVE!

大塚Live House Welcomeback

伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums

 open1830 start19:00

2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)

charge:¥3.000(+table charge500 & order

お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL03-5957-5141  

http://www.welcomeback.jp/

 

しばらくお休みをいただく前のライブです。アルバム「The Journey」「Between Shadow & Light」「Station To Station」より、楽曲の変化や進化を時系列でお楽しみいただけるステージを予定しています。全力投球(balls to the wall)でのステージにぜひお越しください! 

 

 


バイキング形式・・・?(7月14日ライブ後記)

714ITANIV-DAY」、無事終了しました。初めてお越しいただいた方々、いつもご来場いただいている方々、10年以上ぶりに駆けつけてくださった方々。皆が一緒になって盛り上がれたステージとなりました。心よりお礼を申し上げます。 

 

お店のスタッフの愛情が感じられる看板。

 

今回はエレクトリック・ギター「Flying V」モデルをテーマにするという、少々マニアックな(マニアックすぎる?)ライブでしたが、予想以上に楽しんでいただけたようで何よりです。Wishbone AshMichael SchenkerLenny Kravitzなど「Vユーザー」のアーティストたちから選曲しましたが、予想通りというか、お客様の世代によってツボが異なっていたのが大変面白く、まるでバイキング形式のレストラン(←ん?)のような楽しみ方となったのではと思います。音のバランスも素晴らしく、ステージではほぼモニター要らずの状態で、お店のスタッフの方々にも感謝です。 

 

Vが並ぶとサマになる? 

  

ヘッドバンギングしているのは、僕の生徒さんです。ノリが良すぎる・・・??(汗)

 

 

お客様には動画も撮っていただいたので、近いうちに編集してご紹介できるかな・・・?

 

次回のライブは825日(金)となります。90年代の頭に「ITANI」という名義で活動を開始して、今までに計3枚のアルバムをリリース(←多くはありませんが・・)。2012年の「Station To Station」はワールド・リリースすることもでき、その後はただひたすら突っ走ってきた感があります。同じような経験した人にはわかると思いますが、様々な音楽にまつわる仕事に携わりながらも、数十年にも亘って一つのプロジェクトを続けていくのには多大なエネルギーを要します。ここで一度リセットして、今後の方向性、活動の内容、楽曲などについて再構築する必要もあると感じるようになってきました。そこで、8/25のステージをもって、ITANIのライブは少しだけお休みをいただき、「充電期間」を設けさせていただくことと致しました。

 

8/25のライブでは、アルバム「The Journey」「Between Shadow & Light」「Station To Station」より、楽曲の変化や進化を時系列でお楽しみいただけるステージを考えています。

 

 

ITANI - BALLS TO THE WALL LIVE!

大塚Live House Welcomeback

伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums

 open1830 start19:00

2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)

charge:¥3.000(+table charge500 & order

お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL03-5957-5141  

http://www.welcomeback.jp/

 

しばらくお休みに入る前のライブ、全力投球(balls to the wall)で行ないます!ぜひお越しください! 


役者もギタリストも(レッスンのあれやこれやシリーズ)

 

最近、複数人の生徒さんやその他の方々から「演奏中の力み」についての質問や感想が相次いだので、良い機会かもしれないと思い少し記しておきます。

 

 

 

「学べば学ぶほど、力を抜く大切さがわかってきた」「力を抜いたりフォーム(の改善)だったり、悪癖を解消するのは至難の業」「回りまわって、力を入れずに演奏することがいかに重要かを理解し始めている」

 

ギター歴10年から30年(またはそれ以上)の生徒さんたちがこのように述べるのは、ギターという楽器を独学で始めるケースが圧倒的に多いからだと思われます。いわゆるポピュラーミュージックの分野では、比較的シンプルな演奏なら初心者や未経験者も気軽に始められるというメリットがギターにはあります。そのため、基礎的なトレーニングの方法を習得しないまま続けている人も少なくなく、一定の演奏レベルからは「壁」を感じて苦労する人も少なくないようです。特に、演奏経験を積むことで様々なジャンルにも興味を持つようになると、「上達」という進路の前に「基礎の不足」という「壁」がまるで要塞のように立ちはだかると感じる人もいます(←筆者の若い頃の実体験)。

 

近年はネット上の情報などにより、コードやスケールなど理論的な知識は以前よりも安易に入手できるようになってきました(それでも順序立てて説明が行なわれていないと、理解に苦しむ人も多いようですが)。しかし、演奏中の「力」についての情報はそれほど多く紹介されていない、または紹介されていてもわかりづらいものが多いような気もします。その理由としては、

 

  • 「演奏中の力」のコントロールについては、言葉だけで説明するのは至難の業である

     

  • 動画や画像では、演奏中のどの部位や筋肉に力が入っているかなどが把握しづらい

     

  • 演奏者によって「力が入っている」ポイントが異なっており、しかも本人が認識していない部位が力んでいることも少なくないので、一般論での説明が困難である

     

  • 実際に講師と向き合いながら「ビフォー/アフター」の効果を体験しないと実感が湧かない場合が多い

 

などが挙げられます。

 

ギターに限ったことではありませんが、ある一定のレベルを超える演奏技術は、まるで精密機械の操作やトップ・アスリートのパフォーマンスのようなコントロール性が必要となってきます。例えば、多少メンテナンスを怠っている車でも、近所のスーパーまで買い物に出向くぐらいなら問題なく走ることが出来るでしょう。でも時速280300kmでサーキットを飛ばしているレーシングカーは、少しでも調整が疎かにされていると、最悪の場合はスピンオフしてクラッシュとなりかねません。アスリートも、ただ力任せに勝負しても成績は出せず、いかに効率的に肉体をコントロールするかが勝負となります。ギター・プレイも、突き詰めていけば同じことなのではないかと考えています。

 

思い返せば、僕自身も20代の頃は力任せにギターを弾いていたように覚えています。そのためか、ステージが終わるとヘトヘトでした(苦笑)。自慢ではありませんが、今では当時と比較して、数分の一の力でより長く、より多く、より力強く演奏できるようになってきた感はあります。でないと、この歳ではやってられんというのもありますが・・・(汗)

 

演奏中の力を最大限コントロールできるコツを身に付ければ、年齢と共に演奏能力も老いていくなどという問題も生じません。いわば、70代・80代の合気道の達人がいるのと同じではないでしょうか。

 

役者さんの世界では「還暦を過ぎてからが本物の役者になれる年齢」などと言われているそうです。ギタリストも同じかもしれません。音楽理論などの「理屈」にとどまらず、楽器のコントロールについても「あの人、60代になってから更に凄みを増したね」などと言われたいものですね。 

 

さて、自分はどうなるのでしょう・・・(←まだ還暦前ですよ〜、念のため!)。これからも生徒さん達と一緒に頑張っていきたいものです。

 

 

頑張りついでに、ライブの告知です(←メチャメチャな繋げ方)

 

2017年7月14日(金) 

ITANI - 「V DAY
Plays songs of Wishbone Ash、Michael Schenker and much more!
伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums
 open:18:30 start:19:00(2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)
 charge:¥3.000(+table charge¥500 & order)
 お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL:03-5957-5141  

 

本文でも述べた、ウィシュボーン・アッシュや元スコーピオンズのマイケル・シェンカーの楽曲などを数多くお届けする、一度限りのスペシャル・ステージです。お見逃しなく!  

 


1メートルでも1センチでも

かなり予定が詰まった一日からの帰宅ですが、どうしても一筆残しておきたくなりました。

 

 

今日はお昼からITANIのリハでした。714日の大塚Live House WelcomebackV-DAY」に向けての準備です。イベント名の通り、エレクトリックギター「Flying V」モデルの演奏で有名なアーティストの曲をお届けするという趣向ですが、欲張って数多くのカヴァー曲を取り入れたので、仕込みがいつもより大変となってしまい・・・。

 

今回はWishbone AshMichel SchenkerLenny Kravitz(←ついにヴォーカル曲まで!)などの曲目をチョイス。ウィッシュボーン・アッシュは僕以外のメンバーはあまり聴いてこなかったようですが、実際に弾いてみると皆にとっても楽しいようでひと安心。反面、僕はドイツで育ちながらマイケル(ドイツ語読みではミヒャエル)シェンカーは殆ど通っておらず・・・僕の中には無いアプローチでそこそこ大変(汗)。本番はどうなるか・・・(←しっかりせんか)

 

レニー・クラヴィッツはブラック・ロック・・・というか、ロックンロールの王道。ゲストを招いていない、メンバーのみのステージでは初のヴォーカル曲。この曲だけでも見逃せないライブ(笑)。

 

休憩も一切入れずに4時間ぶっ通しのリハを終え、そのまま僕は夕方からのレッスンへ。ラテン、ロックンロール、モダンジャズと、生徒さん毎に異なる課題曲で盛り上がり(全員、熱心に練習してくるな〜)、その後ようやく帰宅。明日もまた個人レッスンが続きます。  

 

リハ終盤のショット。休み無しでの作業で、メンバー全員さすがにお疲れの様子・・・

  

 

 

めまぐるしい一日の中で、改めてふと思い出したこと。音楽を仕事としている以上、どの仕事も同じパワーと情熱で取り組むべき。ステージの演奏であれ、レッスンであれ何であれ、受けた以上は全ての仕事を全力でこなす。報酬、集客、条件、好き嫌いや自分のコンディションに左右されず、いつも同じ熱意と姿勢で音楽に貢献していく。決して簡単なことではない。でもそれが、真に尊敬されるミュージシャンへの道ではないだろうか。

この教えを僕に言葉で、演奏で、そして何よりも背中で教えてくれた方がいます。自分などまだまだ青二才。1メートルでも1センチでも近付けるよう、これからもがんばっていくことにしましょう。学んだ教え、忘れていません。

 

 

次回のステージまで10日を切りました。

 

 

2017年7月14日(金) 

ITANI - 「V DAY
Plays songs of Wishbone Ash、Michael Schenker and much more!
伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums
 open:18:30 start:19:00(2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)
 charge:¥3.000(+table charge¥500 & order)
 お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL:03-5957-5141  

 

本文でも述べた、ウィシュボーン・アッシュや元スコーピオンズのマイケル・シェンカーの楽曲などを数多くお届けする、一度限りのスペシャル・ステージです。お見逃しなく! 


ウソとならぬよう

言葉がありません。本当に何も出てこない。

 

僕が1997年にドイツより帰国して以来、ただただ勉強させていただき、刺激を受け、人柄に圧倒されてきました。最も尊敬するアーティストの一人であるドラマーの樋口晶之氏。共演する機会に幾度も恵まれたことは、生涯の財産となっています。

 

急に旅立たれたので、どうして良いのかわかりません。

 

数年前のショット。左から樋沢達彦氏(Bass)、伊谷、樋口晶之氏(Drums)。素晴らしく盛り上がったセッションでした。

Mr.Higuchi & Mr.Hizawa & Itani

 

かなり以前のことですが、樋口氏と共演した後に「イタニと演奏したことを誇りに思う」というメールをいただいて泣いたことがあります。 

 

近いうちに、また都内のどこかでばったり再会して「おっ、久し振り!元気〜?」と気さくに話しかけていただけるような気がしてなりません。その時に、いただいたお言葉がウソとならぬよう、明日からまた全力で取り組みます。

 

樋口さん、ありがとうございました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

伊谷 希


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2017年8月25日(金)
ITANI - "BALLS TO THE WALL LIVE!"
大塚Welcomeback

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