バケモノはバケモノでも・・・

 

今週はShoot The DiceSTD)のリハーサルでした。いつもながら、Jun Saitodrums)と野々口毅(bass)との音出しは、他ではない緊張感があります。彼らが「バケモノ級」のミュージシャンであることに加えて、僕自身の音楽人生では本格的に取り組んだことのない「トリオ編成のインストゥルメンタル・ミュージック」であることなどが、演奏のハードルを思い切り上げているからでしょう。

 

今回のリハは自分にとっては反省点が多く、課題が残ることとなりました。音楽的な詳細は省くとして、一言で説明するなら「自分の詰めが甘い」。これに尽きます。

 

基本的に無精者の自分は、常に何らかの「お題」を自分に課していないと何もしなくなる傾向があり、一日中でも映画のビデオを観ながらダラダラしていられる人間です。だから、いつも何かしらの目標や緊張感を保つようにしているのですが、ついつい煩悩が勝ることもあり・・・。STDには演奏のこととなると、どんな些細な事でも見逃さない(聴き逃さない)メンバーが揃っているので、少しでも手を緩めると痛い目に遭うのです。ちなみに、これは飽くまでも「手を緩める」という話です。万が一「手を抜く」などの場合には、速攻でバンドから追放される可能性もゼロでは・・・(汗)

 

音楽に限らず、何かを極めた人たちの真の才能とは「努力できる才能」であるとよく言われます。前述の二人の演奏が「バケモノ級」であることは、彼らが演奏を極めるために「バケモノ級の努力」を行なっているからに他ありません。前回のリハで自分の演奏に至らなさが見られたのは、自分の努力がそれに及ばなかったからであろうと反省している次第です。楽器は正直。楽器は嘘をつかない。ほんの少しの気持ちの緩みが確実に音に反映される。気を引き締め直したリハでした。

 

次回のステージまであと数週間。それまでには確実にかませます。お楽しみに。

 

ちなみに、9/6のライブではいつもとは異なる楽器を導入するかもしれません。今日はモデリング・アンプとの調整もクリア。本番が楽しみになってきました。


 


今年の春に行なったステージの動画を改めてご紹介。まだご覧いただいていない方はぜひ。 

 

 

 

201896日(木)

TRIO × TRIO Special Live! - 西岡治彦Band & SHOOT THE DICE

大塚Live House Welcomeback

SHOOT THE DICE - Jun SaitoDrums 伊谷 希:Guitar 野々口 Bass

西岡治彦Band - 西岡治彦Guitar & Keys 村松Bob拓典:Bass 坂上賢時:Drums

open1830時、start19:00時(両バンド合同セッション・ステージ有)

charge:¥3.000+table charge 500order

ご予約・お問合せはWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします

 

 

ベテランのミュージシャンたちによる、異なる二組のトリオ・ミュージックを楽しめる贅沢なイベントです。ラストの合同セッション・ステージも絶対に見逃せません!

 

 

 


必ず何かが

Aちゃん

 

最後に連絡を取り合ってから、早くも3年以上が経ちました。

 

君を教えていた時のことはよく覚えています。君は心を許した親友や仲間たち以外とはあまり積極的に交流を持たないタイプでしたが、なぜか僕に対しては初めから打ち解けた様子で、とても熱心に受講してくれました。君が興味を持ったテクニックやアプローチを紹介すると、食い入るような目で追いながら「どう弾くんですかっ、それ!?」と一生懸命にマスターしていましたね。その後に君のライブを観に行ったら、どの曲でもその「技」が出てきて「全部同じやないかっ」とツッコミを入れてしまいましたが・・・()

 

君は決して器用なギタリストでは無かったものの、既に当時から独特の説得力がありました。君自身が信じているスタイルでかましてくれた時のサウンドには思わず「凄い・・!」と思わせる、鬼気迫るような迫力さえありました。

 

レッスンを終了してからも、様々なバンドで活動している様子は僕のところにも伝わってきていました。いつか君のステージを観に行った時には、その迫力に更に磨きがかかっていて、ファンも増えている様子で嬉しく思っていました。

 

それからしばらくして、突然君が僕のライブに来た時にはびっくりしました。君が好む音楽とは殆ど接点がない僕のステージをわざわざ聴きに来てくれたことには、自分のステージを観てもらったことへのお礼の意味もあったのでしょう。でも、僕の演奏中に君が滅多に見せない満面の笑みでステージを眺めて、終了後に「こんな自由にギターを弾けたら絶対に楽しいに違いない!私も頑張らないと!」とつぶやいた時に「この子は心底ギターが好きなんだな」と改めて感じたものです。

 

その後もたまには連絡をくれて「アルバムのレコーディングに向けて新たにギターアンプを購入したいので相談に乗ってもらいたい」などと頼ってくれましたね。僕が色々なアンプ紹介すると、予想通りに最も爆音の1台を選んだようですが・・・(苦笑)

 

近年は更に人気の高いバンドに参加したりと、ギタリストとして着実に前進している様子が伺われ、大変楽しみにしていました。尤も、あまりベタベタした付き合い方をしない君なので、しばらく音沙汰が無くても全く気にもしていませんでしたし、僕自身も色々なことに忙殺されていて、連絡も取り合わない状態が続いていました。

 
 

そんな中

 
 

君が自らの意思でこの世を去ってしまったとの知らせが入ってきました。バンド活動規模がより拡大していくことによる重責感やストレスに、人間関係の悩みなどが加わったのが原因ではないかと聞いています。

 

僕は君に注意をしたことや、君を叱ったりしたことは一度も無かったよね。それは君が君自身のやりたい音楽や生き方にいつも正直だったから。周りに何を言われようと、自らの信じていることを貫き通していたから。

 

でも、いつか向こうで再会した時には怒ります。悩みや苦しみを解決する方法は他にもあったはず。どのような形であろうとも、ギターと音楽を通じてもっともっと充実した時を過ごせたはず。でも勝手に終止符を打ったことで、どれだけ未来に向けての幸せな音楽人生を逃してしまったことか。

 

でも、その後はまた一緒にギターを弾きましょう。君が望むなら、また新しい「技」でも見せてあげますね()。でも、それまでにはまだしばらく時間が掛かります。僕はまだまだこの世界でやることがあるから。それまでは、君も練習を続けてください。再会した時に腕が鈍っていないように。

 

先日は君のお墓参りに行ってきました。お盆より少し早めだったけれど許してください。君のメイン・ギターはあちらへ持って行っただろうから、換えの弦とピックを置いておきました。君のプレイ・スタイルだと、弦もピックもきっと消耗するものね。

 

 

 

音楽を人生の中心とすることで、時には想像以上の困難や苦しみが待ち受けていることもあります。でも、どんなに辛い時期があっても、諦めずに本気で続けていけば必ず何かが生まれる。音楽を続けていて良かった、生きていて良かったと思える時がやってくる。人のことを言えた自分ではありませんが、楽器に携わる一人ひとりにそれを信じて、音楽で「生きて」もらいたいと願っています。

 
 
 
 

ご来場者のみが知っている(7/19のステージ後記)

猛暑の中、719日のShoot The Diceライブは涼しく冷えた西荻窪Terraのエアコンをオーバーヒートさせんばかりの熱いステージで終了しました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました!

 

今回のライブは、事前にバンドが少々ハプニングに見舞われたため(←ご来場された方々のみが知っているシークレットです〜)メンバーの会場入りが大幅に遅れ、リハーサルの時間が15分しか確保できませんでした。ところがその反動か、演奏のテンションはMAX。今までにない新鮮でパワフルなパフォーマンスをお届け出来たのではと感じています。ご来場くださった方々にはただただ感謝です。

 

 

(画像:お客様よりご提供)   

  

考えれば、自分は数十年にに亘る活動において様々な世界的プレイヤーを観て聴いてきました。また、ヨーロッパでも日本でも、本当に多くの素晴らしいミュージシャンと共演する機会に恵まれてきました。その中で自分なりに感じてきたのは、地域、国籍、年齢、性別などあらゆることに関係なく、どこにいても「ワールドクラス」のミュージシャンに巡り合い共演できた時の感動は同じだということです。そしてこのバンド「Shoot The Dice」では、自分は明らかに「ワールドクラス」のリズムセクションと共演している。その感動を再確認できたステージでもありました。  

 

自分が偉そうに中心を占めていますが、これはボス(左のお方です)が「今回はイタニが真中に!」と言われたので「ハイっ」と・・・
 

ライブ会場には、普段はハードロックやヘヴィメタル以外はあまり聴かないというお客様もおられたようです。でもSTDの演奏を聴きながら「凄い」「カッコいい」「自分もあのように弾きたい」などとコメントされていたとのこと。ミュージシャン冥利に尽きるお言葉に押されて、更なる進化を目指していきます。

 

次回は96日(木)。仲良くさせていただいているギタリスト、西岡治彦氏のバンドと大塚でのジョイント・ステージです。これは恐ろしく濃いイベントとなる予感が・・・

 

201896日(木)

TRIO × TRIO Special Live! - 西岡治彦Band & SHOOT THE DICE

大塚Live House Welcomeback

SHOOT THE DICE - Jun SaitoDrums 伊谷 希:Guitar 野々口 Bass

西岡治彦Band - 西岡治彦Guitar & Keys 村松Bob拓典:Bass 坂上賢時:Drums

open1830時、start19:00時(両バンド合同セッション・ステージ有)

charge:¥3.000+table charge 500order

ご予約・お問合せはWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします

 

 

ベテランのミュージシャンたちによる、異なる二組のトリオ・ミュージックを楽しめる贅沢なイベントです。ラストの合同セッション・ステージも絶対に見逃せません!

 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2018年7月19日(木)
Shoot The Dice
西荻窪Live Spot Terra

2018年9月6日(木)
TRIO × TRIO Special Live! - 西岡治彦Band & SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback

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