一番大切な気持ち


今日はドイツで一緒にバンドをやっていたギタリストとSkypeでのTV会話。最近、ふとしたことで頻繁にSNSを通じてやり取りをしたことがきっかけで、20数年ぶりの「再会」となりました。

彼とは不思議な縁で繋がった仲間です。元々、デュッセルドルフ近辺を中心に活動していたロックバンドのギタリストが事情で脱退。後任として僕に声が掛かり、その引き継ぎのために会った前任者が彼でした。実際にスタジオ入りしてみると、彼は音楽理論など殆ど学んだことが無く譜面も苦手。特に様々なジャンルに取り組んだことも無い純粋な「ロック」ギタリスト。僕はフュージョンやスタジオ系ミュージシャンにどっぷりと浸っていた時期で、ほぼ対極のスタンスで活動していることが判明しました。
 


僕を後任に迎えたバンドも、余りにもの方向性の違いに苦労しただろうな・・・(苦笑)。
 


演奏のスタンスも活動の場も全く接点が無かった二人ですが妙に気が合い、それからは色々と行動を共にすることも多くなりました。そして90年代の頭に、一緒にブルースロック・バンドを立ち上げることになったのです。

レパートリーはカヴァー曲が殆どでしたが、結成当時からメンバー間の了解がありました。
 


「コピーとトリビュートはやらない」
 


このバンドが目指したのは、存在している楽曲のいわゆる「完コピ」ではなく、レパートリーをいかに「自分たちの曲」にできるかということでした。著名ブルースメンの曲もたくさん取り上げましたが、スティングやTOTOなどのポップな楽曲をブルースやソウル・ナンバーにリアレンジするというような「荒業」にも挑戦。音楽的背景、指向やスキルもバラバラなメンバーでしたが、共に「他のバンドが絶対に真似の出来ないサウンドで勝負してやる!」という目標では一丸となっていたことを覚えています。

それからはステージを重ねているうちに人気が出て、ジャズ・フェスなどにも出演するようになりました。2年目あたりからはデュッセルドルフ市内の、イギリス人やアメリカ人の来客も多いアイリッシュ・パブでレギュラーに近い形で出演するようになりましたが、ここで出演する度に観客が総立ちになって盛り上がってくれたことで、バンドの方向性に間違いが無いことをメンバー全員が確信できるようになりました。

このバンドは1997年に僕が帰国するまで続き、その後は各メンバーもそれぞれの道を歩むようになりましたが、今でも全員が第一線で活動しているようで嬉しい限りです。

そして今日のSkype。前述の通り音楽理論などには詳しくないものの、サウンド、感性とグルーヴは唯一無二の彼とのタッグは本当に素晴らしく、仕事を超えた繋がりもできていたので、会話は5分も立たないうちに昔のペースに。まるで2日前に会ったばかりのような盛り上がりとなりました。

唯一の違いといえば、少々薄くなったか・・・てっぺんが・・・まあ・・本人は自覚しているようだが・・(←そりゃそうだろ)


最後には、必ずまたドイツへやってきて共演することを約束させられ会話は終了。考えてみれば、当時はメンバー全員が「お金」「名声」「過剰なプライド」「しがらみ」といった雑念に惑わされず、純粋に「良い音楽を全力で演奏したい」という一番大切な気持ちだけで活動していたからこそ、逆に結果が付いてきたのではないかと思います。初心に立ち返る会話となりました。

まだまだこれから。いつかまた再会して共演する時には、メンバーたちが熱くなれるプレイが出来るように明日からまた腕を磨いていくことにします。
 

 

次回のステージも、素晴らしいメンバーと共に全力でいきます。 

 

2019331日(日) 
SHOOT THE DICE Sunday Afternoon Special Show! 

本八幡Cooljojo

Jun Saito Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 Bass

start1400

charge:¥2.500+ order

お問い合わせはCooljojoまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします


「オレ様仕様」か否か



今年からはSNS等での一言コメントだけではなく、ブログの更新もしっかり行なうよう心掛けている不肖イタニです。いつまで続けられるかわかりませんが・・(←おいおい)、お付き合いいただければ幸いです。
 
ということで、今回はレッスンネタ、というよりは機材ネタ・・いや、演奏ネタ・・・かな・・・?(←大丈夫か?)
 
 
先日、レッスン中の会話で: 

「先生はどのメーカーの弦を使っていますか?」

「エレキギターはほとんどXXかな・・」

YZとかは使わないのですか?」

「若い頃に使っていたこともあるけれど・・」

ZZは?」

「たまに使うこともあるかも・・」

「でもXXがベストなんですね!?」

「そう・・・なの・・・かな・・・?」

立て続けの質問に若干追いつめられた感がありましたが(苦笑)、良く考えてみると自分がなぜ特定のメーカーの弦を使い続けているのか、最近ではあまり意識したことがありませんでした。

その昔、ある方が「音楽について語るのは絵画について歌うほど難しい」といった意味の発言を行なっていたそうです。確かに音楽について「語る」時、伝える側と聞く側の感性の違いなどで少なからずギャップが生じる。楽器の「音」についても同じ。ましてや、単なるハリガネの一種に過ぎないギター弦などの音をどう説明すれば良いというのか・・・(滝汗) 



でも考えているうちに、ふと思い当ったことがあります。僕も40年以上ギターを弾き続けている身として(←無駄に長いという話も・・)、様々なメーカーの弦をトライしてきました。その中で現在の弦に落ち着いた一番の理由はというと、

「音色や感触が記憶に残らない」

飽くまでも個人的な印象ですが、僕の場合は別のメーカーの弦を利用した時に、良くも悪くもその弦特有の「音色」や「感触」が記憶に残り、同じ弦をまた張って弾くと「そうそう、これね」となります。でも現在使用している弦の場合は、耐久性やピッチなどは申し分ないものの、幾度利用していても「特定の音色」などを全くイメージできないほど「ただの弦」なのです。
 
「え?記憶に残らない音などダメだろ」とツッコミが入りそうですが、僕にとってこれはとても重要なことなのです。

 

ギターやアンプには、メーカーやモデル特有の「音色」があります。中には同じモデルで個体差が見られることもあり、演奏者はそれを厳選し利用することでパフォーマンスを行なう訳です。しかし、実際に聴いてもらいたいのはプレイヤー自身の「サウンド」や「表現」です。「あの人はXXのギター弾くからアルバムを買おう」とか「あのアーティストはYYのアンプだからライブのチケットを買うぞ」とはあまりなりません(←よほどマニアックな人はこの際考慮しませんので悪しからず)。つまり楽器やアンプ(場合によってはエフェクターなども)は「こだわりの工具」のようなもので、中には「自分仕様」にカスタマイズする頑固な人もいます(←それはお前のことでは・・)。

 

でも工具の場合とは異なり、職人さんが「オレ様仕様」のネジやボルトを利用するという話はあまり聞いたことがありません(いたらごめんなさい、笑)。こだわりの職人でも、多くの場合ネジやボルトは用途に見合った規格や耐久性などが保証されていれば大丈夫、ということではないでしょうか。

 

全くの主観ですが、僕にとっての弦はナットやボルトであり、「合格品」でさえあれば特色やキャラクターなどを求めていない、ということなのだと思います。
 
まぁ、思い切り歪ませてしまえばどうせわからん、という説もありますが・・・(←身もフタもないまとめ方をするな)
 
・・・始めから、生徒さんにこう説明すれば良かったのでしょうね・・・(←遅いわ)
 
(注:尚、ギター弦の製造工場は世界的にもそれほど多くないと言われており、複数のブランドで同じ弦を提供している可能性があります)
 
ギターについてもレッスンについても、質問や疑問などがあればお気軽にお問い合わせください。 

http://itanimusic.com/itani_lesson_japanese.html
 
次回ライブのお知らせです。平日お忙しい方、ご家族とご一緒に楽しみたい方にもお勧めです。
 
2019331日(日) 
SHOOT THE DICE Sunday Afternoon Special Show! 

本八幡Cooljojo

Jun Saito Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 Bass

start1400

charge:¥2.500+ order

お問い合わせはCooljojoまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします


 


修正アプリが欲しい・・?

ここ2日間ほどはバタバタが続いています。

 

昨日はShoot The Diceのリハーサル。STDとのリハはいつも強化合宿のような密度となるので大変 (苦笑)
 

今回は急遽新しい選曲がメンバー(←某ベーシスト)より提出されましたが、これが「初見で弾けるかっ」の難易度で、しかももう一人のメンバー(ピアノも平然とこなせる某ドラマー)からは「この曲、ギターではきついよな・・・」などと追い打ちを掛けられる始末。なんでも、リハ当日の朝にこの曲名が「降ってきた」そうですが、せめて23日前に降らんのかいっ、と・・・。なんとか形にすることが出来ましたが(曲自体は素晴らしく美しい)、頭がいっぱいでリハ風景は完全に撮り忘れました()。その後の夜のレッスンでは生徒さんの苦労ぶりを見て「その気持ち、わかるわ〜」と、人ごととは思えぬ一日でした(←お前が課題を出しとるので人ごとではない)。 

 

ちなみに、いつものデジタル・レコーダーの持参を忘れたので、新曲はスマホのヴォイスレコーダーで録音。意外と良い音でびっくり。細かな演奏ニュアンスも全て聞き取れるのでミスもバレバレ(汗)。写真も可愛く加工できるのだから、演奏をカッコよく修正するアプリはないのか・・・(←お前はアホか) 


 

そして今日は午前から都内でレッスン。もうお付き合いの長い生徒さんで、元々はロック系大好きなギタリストですが、最近ではヴォーカル・ジャズのバッキング奏法(意外と軽視されがちなテーマ)からスタンダードを無伴奏で演奏するアプローチなど、かなりディープな世界の研究を行なっています。

 

レッスン終了後にはメンテナンスに出していた楽器を引き取りに。もう10数年も同じクラフトマンにお世話になっていますが、相変わらず素晴らしい仕上がり。感謝です。

 

実はちょっとした「秘密兵器」も購入してしまいました。これについてはまた後日・・・ 


近日中には大きな仕事が1本入ってくる予定。今のうちに力を蓄えとかんと・・・


125日のステージは、Shoot The Diceの新年初ライブとなります。ぜひぜひお越しください。 

 

20191月25日(金)西荻窪Live Spot Terra

SHOOT THE DICE

Jun Saito Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 Bass

start19:30(2ステージ、入れ替え無し) charge:¥3.000(+order

お問合せはLive Spot TerraまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします 


年明けの愚痴・・・もとい、ご挨拶

年明け最初のブログ投稿が遅くなりましたが、皆様あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、フリーランスでお仕事されている多くの方々からご同意いただけるのではと思いますが、自営業の

「仕事の無い時は本当に無いが、来る時にはまるで示し合わせたように全部一度に来る」

という不思議な法則、2019年にも変わらず続いている様子です。

 

その極端な例が今月の25日。なぜかピンポイントでこの日にレッスンの予約希望が殺到。いったいこの日に何があるんだ??と勘繰りたくなるのですが・・・

 

 

・・・実はこの日、ライブなのです・・・(汗)

 

 

ということで、恐縮ながら無理をお願いして、生徒さんたちには別の日に変更してもらうことに。そこそこ頑張ってはおりますが、さすがにいっぺんに両方は無理だと・・・


でも、この日が空いているならぜひぜひライブにもお越しくださいね〜(←ちゃっかりしすぎだろ)

 

本年も引き続き応援よろしくお願いいたします!!

 

20191月25日(金)西荻窪Live Spot Terra

SHOOT THE DICE

Jun Saito Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 Bass

start19:30(2ステージ、入れ替え無し) charge:¥3.000(+order

お問合せはLive Spot TerraまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします 

 


「世にも奇妙な物語〜著作権の怪」の巻

 

色々あって、ここ10日間ほどは睡眠時間を削ってまでの作業に追われていたが、その中で妙なメールが入ってきた。著作権協会JASRACからの連絡だが、内容は以下の通り:

 

 

つまり、誰かがドイツのテレビで僕の楽曲を使用したということらしい。それ自体は別に文句を言う筋合いはなく・・・というか、使っていただけるのであれば、それこそダチョウ倶楽部さんばりに「ど〜ぞ、ど〜ぞ」と、何なら他の楽曲もありますよ〜などと自ら売り込みをかけてもいいぐらいなのだが(←欲しがり屋です、はい)、

 

 

ひとつ妙なことがある

 

 

実はこの曲、自分が90年代初頭にドイツで「ITANI」というバンドを立ち上げた時に書いた初期の楽曲のひとつで、過去にリリースしたアルバムに未収録であることはもちろんのこと、宅録で作成した当時のデモテープ以外にはそもそも音源が全く存在しないのだ。そのデモテープも今の時代には遠く及ばないチープな機材などで作り上げたもので、要は単なるバンドメンバーのガイドライン用。とてもテレビで流せるような代物ではない。

 

 

では、何が使われたのか??

 

 

考えられることが一つ。誰かがこの曲を新たに録音し直して持ち込んだということ。他の可能性はあまり思い当たらない。但し、当時のデモ音源を持っている人は限られている。スコアに至っては、ほぼ他人の手には渡っていない。すると真っ先に考えられるのが昔のバンドメンバーだが、彼らは今や散り散りになっていて、中には音楽稼業から完全にリタイアしたやつもいる。とてもそんなことを行なうような状況ではないはずなのだ。

 

仮に彼らのうちの誰かが再レコーディングしたとしても、なぜこの曲を?という疑問が残る。悪い曲ではないが(というか、いつかまた再アレンジして演奏することも考えている)、決してTVBGMに適しているとは思えないからだ。どうせ僕の曲を使うなら、他にもチョイスがあるはずなのだが・・・ 
 
そもそも一般のポップスとはかけ離れた僕の楽曲スタイル、メジャーなシーンで売れたことはないと思うが(←あればさすがに覚えとるはず)、それでも過去にメディアから取り上げてもらったことは国内外でも多少だがある。ドイツのラジオ等でアルバムを流してもらったことも覚えている。しかし、よりによってこの曲だ。90年代当時に、ドイツで「ITANI」を熱心に聴いてくださっていたお客様でさえ覚えていないのではないだろうか。

 

 

何という奇妙な話。

 

・・20年以上が経って、遠い国で自分の楽曲が使われている謎(←多くのアーティストにとって普通だろ)
 

・・見知らぬ誰かに自分の楽曲を再録されている謎(←カヴァー曲でしょっちゅうある話では)

・・自分の楽曲が勝手にTVで流されている謎(←それで食っている人も多々いるとか)

・・下手をすると本当に楽曲使用料が振り込まれてしまうかもしれない謎(←ありがたや〜)

 


 

この奇妙な物語、次はあなたに起こるかもしれない・・・(←別に構わんではないかっ)

 

 


くだらん話はこの辺にして、レッスンへ向かわないと・・
 

年明けのライブ告知です。ぜひいらしてください。 

20191月25日(金)西荻窪Live Spot Terra

SHOOT THE DICE

Jun Saito Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 Bass

start19:30(2ステージ、入れ替え無し) charge:¥3.000(+order

お問合せはLive Spot TerraまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2019年3月31日(日)
SHOOT THE DICE - Afternoon Show
本八幡Cooljojo

2019年4月25日(木)
SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback

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