「基礎は大切?」 実は色々あります・・・

久し振りの、レッスンに関する投稿です。最近、生徒さんたちの練習ぶりを見て感じたことを記してみました。

 

楽器演奏に限らず、どんなスキルの向上にも「基礎」というものは欠かせません。アスリートであれ、作家であれ、役者であれ、物事を極めていく人は、どの分野においても基礎を重視します。当然、音楽の世界においても、徹底して基礎を磨くアーティストやプレイヤーには実力があり、周りの状況や時代の変化にも対応出来る傾向があります。

もちろんエンターテイメント性の高い音楽の世界では、自身が努力している姿をファンに対して見せないアーティストが多いのですが、能力の高い演奏者ほど基礎の大切さを心掛けていることは間違いないと思われます。

 

ところがギター、特にエレクトリックギターの場合は、一部のプレイヤーの中で「基礎」の解釈が少し偏っていることがあります。

 

楽器演奏に必要とされる「基礎」には、おおまかに分けて二つの異なるカテゴリーがあるといえます。

 

1. 運動スキル」

これは、実際に楽器に触れて音を出すプロセスに必要な能力です。ギターの場合は正しい弦を弾く、指板上で正しい弦を押さえる、ベンド、ヴィブラートやスライドなどの表現技術をマスターする、実践的な音の出し方や演奏中の無駄な力の抜くなどが基本中の基本ですが、演奏内容のレベルや曲のテンポが上がれば上がるほど、その応用の難易度も急激に上がっていきます。そのため、特にテクニカル・プレイを目指す多くのプレイヤーは、運動スキルの向上を重視する傾向にあります。

 

2. 知識の量と応用力のスピード」

ここからは一部のギタリストにとっては面倒な話となるかもしれません(苦笑)

前述の運動スキルに必要な筋肉や神経をコントロールしているのは、言うまでもなく脳です。通常、脳が「するべきこと」をしっかりと意識出来ているほどに、肉体は思い通りに動いてくれるといえるでしょう。

 

例えば複雑なコードワークやスケールの応用などを単なる「運動スキル(つまり指グセ)」として叩き込むと、高度な応用レベルになるほどに演奏が困難となってきます。いわば、IPS細胞やナノテクノロジーの専門論文を意味がわからないまま丸暗記させられるような状態()になるわけです。プレイヤーの知識が不十分だと、高度で複雑化すればするほどに脳が演奏内容に追従していけなくなり、結果として指が「バグ」を起こしてしまうリスクが高くなります。

 

リズムやグルーヴについても同様で、リズムが複雑になると「いくら練習しても弾けない」というギタリストには、リズムの知識と理解度が不足しいる場合が殆どです。しかし、脳がリズムの仕組みと必要なリズム・パターンを正しく認識・把握すれば、かなり難解なリズムもすんなりと弾けてしまったりするものです。

 

 

レッスンを行なっていて頻繁に感じるのは、多くの意欲的なギタリスト達(←でなければレッスンを受けようと思わない)が、「運動スキル」には積極的に取り組むのですが「知識の習得とその応用スピード」のトレーニングは後回しにしたがる傾向があるということです。

 

ギタリストにとっては「ギターで音を出している時が一番楽しい」「ずっとギターに触っていたい」「憧れのギタリストもたくさんギターを弾いている(と思う)」のに、いったんギターを横に置いて

・スケールの運指を徹底暗記する

・コードの仕組みを(頭で)理解する

・リズムの仕組みとその応用を学ぶ

・ギターを触らなくても弾くべきフィンガリングが頭でイメージ出来る

 

などといった「基礎」に地道に取り組むのはつまらなく、意義をあまり感じないという人も少なからずいるのではないでしょうか。しかし「知識の応用」と「運動スキル」が「合体」した時、楽器演奏は驚くほどスムーズで楽しくなり、運動スキルのみのトレーニングに重きを置いていた時と比べて「今までの苦労は何だったのか・・?」と感じることはほぼ間違いありません。

 

レッスンを行なっていると、知識の応用と運動スキルのバランスが取れた練習法を身に付けた生徒さんの殆どが、加速的に上達していくことが伺われます。単に「ギターを所有する」「ギターで音を出す」「ギターを弾く」に止まらず、「チャレンジする楽しさ」「期待以上のスキルアップ」「よりハイレベルに取り組む充実感」を実感できた生徒さんが独自のモチベーションでどんどん上を目指していく様子は、幅広い基礎能力の習得がいかに大切かを物語っているように感じています。 

 

 

このテーマに関する質問や疑問などは、ITANI OFFICIAL WEBよりお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

 

次回のライブが近付いてきました: 

 

2018年4月20日(金) 

伊谷 希・仁村 茂アコースティック・デュオ
大塚Live House Welcomeback
伊谷 希(Guitars)仁村 茂(Bass、Vocal、Ukulele)
open:18:30時、start:19:00時(2ステージ 入替無し)
charge:予約¥2.000  当日¥2.500(+table charge¥500&order)
ご予約はWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBからメールにて  

 

 

ジャズのスタンダード曲、ハワイアンの名曲や昭和の名曲などカラフルなレパートリーを、独自のアコースティック・アレンジでお楽しみいただけます。 ぜひお越しください!

 


気合いだ、気合いだ、気合だっ(演奏の表現力とは)

先日、僕が教えている外国人の生徒さんが本国へお里帰りした際に、地元で師事していたお師匠さんに僕の教材を見せたそうです。その方からは「これは素晴らしいカリキュラムだ」とお褒めのお言葉をいただけたようなのですが、その後に「これほど論理的にしっかりとした教材は、まるでドイツ人が作ったようだ」と付け加えられたとか・・・

 

・・・まあ、元々自分が育ったところがところなので、そう言われても受け止めねばならんのですが・・・(汗)

 

確かに、僕のレッスンでは演奏技術も音楽の知識についても、基本的には論理的に説明していくことが多いと思います。逆に、必要が無い限りは、精神論などにはあまり触れることはありません。僕のレッスンで「演奏は気合いだ、気合いだ、気合いだ〜っ!(←フレーズがちと古い)」などと指導することはまずありませんし「音は耳で聞くものではない!心で感じろっ」などという説明も行ないません(笑)。なぜなら、楽器を演奏している一人ひとりが演奏レベルを問わずに、必ず何らかの音楽への思い入れや感情を持っているはずだからです(でないと、そもそも楽器を弾こうとなどとは思わない)。各々が持つその感情や思いを、楽器を通じて可能な限り自由に表現するためのスキルを伝授することが自分の役目であり、どのように感情を持つかを「レクチャーする」ことは、教える側の感情表現論(または精神論)を生徒さんに押し付けることに繋がりかねないと考えています。

 

しかし、楽器演奏をどこまで論理的に習得していっても、最終的に演奏の良し悪しや説得力を左右するのは演奏者の「表現力」です。技術や知識は、飽くまでも各自の感情表現をリスナーに限りなくしっかりと届けるためのいわば「サポート・ツール」であり、技術や知識の習得のみで人の心に触れるプレイヤーにはなれないのではと僕は考えています。ところが、中には真面目に練習を続けているにも拘らず、聴き手に「上手だが、聴いていてあまり感動できない」と受け止められているギタリストもいるのです。

 

では、なぜ練習や研究を続けているのに、リスナーに「伝わらない」ギタリストがいるのか。やはり「気合いだ、気合いだ〜っ!」とレクチャーしたほうが良いのでしょうか?(←だから、古いと・・・)

 

僕がレッスンでいつも述べているのは「人はうそをつく。でも楽器はうそをつかない」ということです。人は、口では幾らでもウソを付けます。でも楽器演奏というものは、どれだけ内容を良く聴かせたくても、必ず本質が伝わってしまいます。日常のコミュニケーションでは、本来の自分ではない人柄や性格を演じることはある程度可能かもしれませんが、演奏は良くも悪くも自分の「素」しか出ません。努力してきた部分、手を抜いてきた部分、苦手な部分や大好きな部分などが、プレイを通じて正直に周りに伝わっていきます。

 

そして、自分の本来の演奏を、周りに本気で聴いてもらいたいという気持ちが欠けている場合も。

 

人は往々にして、自身の本来の姿とは異なる自分を周りに見せたがる傾向があります。いわゆる「カッコよく見せる」などがそれに当たります。もちろん、誰もが演奏者としてカッコよくありたい。しかし、演奏の失敗や未熟さなどの露呈を恐れるあまり、自分の実力以上にプレイを「装飾」したり「小ぎれいに」弾こうとしたりすると、その不自然さがストレートに表れてしまいます。自分のプレイの良い部分も至らない部分も、全て正直に聴いてもらうことを怖がるあまりに技術や知識のみで「ガード」すると、聴き手はその演奏者の「素」に触れることが出来なくなるため「感動できない」となってしまうことが多いのです。

 

楽器は、ある意味では演奏者を「裸」にします。自身で好きな面も、自分で嫌いな面も、得意も苦手も「すっぴん」で伝わります。でも、その人の一番大切な本質に触れ、その人の「心の声」を共有できるからこそ、リスナーは演奏者に感動するのではないでしょうか。

 

技術と知識の習得は、自らの感情表現を最大限に届けるためのスキルとして不可欠です。でも、人に聴いてもらう時には、自らを「裸」にして演奏しないと人の心に届かないのではないかと思っています。そのためには自分自身に嘘をつかずに、自らの演奏と正直に向き合い、着飾らない「素」のプレイをリスナーに聴いていただく。そうすれば、必ず聴き手も動かされることでしょう。

 

レッスンに関する詳しい情報はこちらからご覧ください。 

 

前述の「論理的」とはほど遠い、感情むき出しにしか見えない筆者の「素」の演奏画像。お目汚しで恐縮です・・・ 

 

 

 

次回ライブのお知らせです。頭をフル回転させないと弾けない楽曲が多いのですが、「素」の自分を出せるよう頑張ります。 

 

2018年223() SHOOT THE DICE
Jun Saito:Drums、伊谷希:Guitar、野々口毅:Bass
open:19:00時 start:19:30時(2ステージ・ワンマン、入替無し)
charge:¥3.000(+order)
ご予約・お問い合わせ: TEL 03-3395-7611 またはITANI OFFICIAL WEBからメールにて
パット・メセニー、ラリー・コリエル、リー・リトナーなどと共演してきた猛者たちと共に、極上のジャズ・フュージョンをお届けいたします。お見逃しなく! 
 
皆様のお越しをお待ちしております! 

「伸び悩む」は「上達への序章」

「最近、伸び悩んでいて・・・」

 

「練習を続けているのですが、なかなか上達に繋がらないみたいで・・・」

 

レッスンを行なっていると、時折ですが生徒さんからこのようなコメントや悩みが寄せられる時があります。

 

決して生徒さんがサボったり手を抜いたりしているわけではなく、懸命に練習をしているにも拘らず、着実に上達しているという自覚が持てない。この悩みが大きくなりすぎると、中には「自分、練習しても無駄かも・・・」などと思い詰めてしまう人もたまにはいます。

 

ところが、教えている側から見ると、このような悩みを抱える生徒さんに限って「伸び悩んでいる」どころか「随分と上達してきたな〜」と感じる場合が殆どです。例えば「以前はヨレヨレだったタイム感がとてもタイトになってきた」「ピッキングが安定して、弾いている内容が明確に伝わるようになった」「スケール応用のミスがなくなり、コードに対するアドリブ・ソロの調和が大幅に向上した」または「難しいコード進行でも、和音がすごく綺麗に響くようになった」などなど・・・。

 

 

では、なぜ生徒さんは自身が「伸び悩んでいる」と感じるのでしょうか。

 

 

大まかには、2つの原因が考えられます。

 

1.「演奏者はウィークポイントで評価されてしまう」

楽器演奏のシビアな部分ですが、例えばある演奏者のコードワークやメロディの解釈が素晴らしくても、リズム・コントロールに難があると、多くのリスナーにはリズムの悪さだけが目立って聴こえてしまいます。コードやリズムのスキルが突出していても、スケール・ミスが多ければ、それが一番リスナーの印象に残ります。

講師としては(的確なレッスン・プログラムを組むために)演奏の各要素を個別に分析しているので「上達している部分も多々ある」ことを理解しているのですが、頑張って練習を続けている生徒さんは演奏に対する客観的な意識が高くなるので、自らの演奏にウィークポイントが残っている限りはトータルの印象として「まだ上達していない」と感じてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

2.「努力に比例するスキルアップの期待が大きすぎる」

正しい練習を続ければ誰もがスキルアップするのですが、その中で各々が「これぐらい練習すれば、このぐらい上達するだろう」という期待値を持っています。でも自身の努力に対して、自ら期待していたほどの上達が見られなかった場合、「自分は伸び悩んでいる」と感じてしまうことがあるのです。

どんな演奏者も、自身がスキルアップするほどに、更にその上のレベルに達することはより難しくなってきます。意識の高い演奏者は当然スキルが向上していきます。そこから更なる上を目指した場合、以前と同じほどの努力(練習時間など)では以前ほど上達していかない感があり「伸び悩む」となってしまうことはよくあることのようです。

 

 

前述の通り、演奏にはシビアな面もあり、色々な演奏の要素が向上しても、トータル・バランスが悪いとなかなかリスナーには伝わりません。演奏に必要な要素が全てバランスよく身についた時に、初めて周りから「急に上手くなったね!」などと言われ「急じゃねーよっ。ずっと努力してるんだぞ!」と心の中でツッコむこととなります()

もちろん、適切ではない練習プログラムでは、どの演奏者にとっても上達のハードルは厳しくなります。各生徒さんの長所とウィークポイントを的確に把握して、ウィークポイントの底上げに必要な練習カリキュラムを構築し、生徒さんの「伸び悩み」が実は「上達への序章」に過ぎないということを実感してらうことが、教える側の大切な役目のひとつではないかと自分はいつも考えています。生徒の皆さんが周りから「急に上手くなったね!」と言われると、自らが褒められたように嬉しくなるものですね。 

  

 

 

レッスンに関するご質問やお問い合わせはこちらから: 

http://itanimusic.com/itani_lesson_japanese.html

 

 

次回ライブのお知らせです。それまでに、自分が伸び悩まんようにせんと・・・(汗)

  

2018年223() SHOOT THE DICE
Jun Saito:Drums、伊谷希:Guitar、野々口毅:Bass
open:19:00時 start:19:30時(2ステージ・ワンマン、入替無し)
charge:¥3.000(+order)
ご予約・お問い合わせ: TEL 03-3395-7611 またはITANI OFFICIAL WEBからメールにて
パット・メセニー、ラリー・コリエル、リー・リトナーなどと共演してきた猛者たちと共に、極上のジャズ・フュージョンをお届けいたします。お見逃しなく! 
 
皆様のお越しをお待ちしております! 

 


自信や喜びに溢れて(今年のレッスンを振り返って)

今年も残りわずか。本日の深夜レッスンをもって、年内のギター・レッスンは全て終了しました。今年のレッスンの「トリ(?)」が、受講歴の最も長い生徒さんであったことは偶然でしょうが、何か感慨深いものがあります。


今年も、あらゆるスタジオや受講者宅などを飛び回ってギター・レッスンを行なってきました。多くのスタジオのスタッフとはすっかりと顔馴染みになり、僕が予約を入れた生徒さんより先に到着しても皆「イタニさん、もうスタジオ空いていますのでどうぞ〜」と、まるで僕が予約を入れたような扱い(笑)。同じスタジオに連日で通うことも多々あります。楽器や資料、置いておけないかな・・・(苦笑)。


受講者数も今年は増えて、取り組むジャンルも今まで以上に幅広くなりました。ヘヴィメタルしか弾かなかった生徒さんがブルースにチャレンジするようになったり、ハードロック命だった受講者がジャズのスタンダードをソロで弾けるようになったり、ドレミファソラシドを弾くことから始めた生徒さんが、今ではマイク・スターンやパットメセニーの楽曲をマスター出来たり。

70代半ばの「新人」生徒さんもいます。元気いっぱいに「そうそう、これが学びたかった!来年からはもっとレッスン回数を増やしたいな!」と意欲満々です。

もちろん、上達には壁もあります。努力も必要でしょう。でも、それも「楽しみ」や「充実感」に変えてしまうことの出来る生徒さん達を応援することには、何事にも代えがたいものがあります。


今の時代、レッスンを受ける意義は何でしょうか。単に「テクニック」や「知識」をマスターするだけではなく、「学び方の技術」を学んでもらうことが大切なのではないかと、個人的には考えています。「学び方を学ぶ」のは、実は簡単な事ではありません。でも、それを理解したギタリストは、とても効率よく自身のスキルアップを図れるだけではなく、自分自身でも想像できなかったレベルや奥深さで楽器演奏に取り組めるようになります。単に「曲を弾く」「憧れのアーティストの真似が出来る」などに止まらず、「アーティスティックに表現できる」「自身のプレイで周りを動かす」までをマスターしていく生徒さんの表情は、自信や喜びに溢れているように見えます。これからも、更なるカリキュラムの充実を目指して自分も頑張りたいものです。


年明けは、既に2週目から多くの予約が入っています。年末は新たな課題も仕上げないと・・・

生徒の皆さん、今年もお疲れ様でした。来年の更なる上達を楽しみにしています。頑張ってください!


年末年始は、自分も練習せんとな・・・(汗)

 

 

1月のライブのお知らせです:

 

2019126()「名前のない音楽会Vol.2

下北沢「風知空知

出演者:今村つばさ、杉原徹-TE'TSU山本圭美(まみ)with ROKKA-KOOSTIX(←このバンドで出演いたします)

open18:30時、start19:00

charge:前売3.500円(+drink)、当日4.000円(+drink

ご予約は店頭またはITANI OFFICIAL WEBからメールにてお受けしております

出演順などは近日発表いたします 

 

 


とある講師の悩み事

 

既に幾度か述べてきましたが、僕のギターレッスンは年齢やギター歴を問わずに、生徒さんの受講年数が比較的に長い傾向があります。継続78年はもちろん、中には受講1718年という猛者(?)もいます。熱意と持続力をもって楽器に取り組み、受講し始めた時点での目標を遥かに上回る演奏がこなせたとき、生徒さん達が見せる充実した表情は、何ものにも代えがたい瞬間ではないかと思っています。

 

それでも、たまにですが受講が続かない、または続けられない人もいます。理由は様々だと思いますが、例えば

 

  • 家庭や仕事などの環境の変化で受講できなくなった
  • 別の地域への引っ越しや転勤
  • ギターへの興味が薄れ、別のことにより興味を持つようになった
  • 自分に必要なスキルは充分に備わったと思うようになった
  • 講師との相性が良くないと感じた
  • 何らかの理由で、楽器演奏を諦めることになった

 

・・・などなど、その他にも色々な理由が考えられます。

僕の個人レッスンは完全予約制です。いつ始めても辞めても構わないシステムとなっているため、いかなる理由であれ次回の予約を入れなければ受講は終了となり、その後の義務も制約も一切生じません。一人一人の受講者とは信頼関係で結ばれるべきとの思いから、契約という形を取らずにこのようなシステムを採用しています。それが結果として、殆どの生徒さんとの繋がりをより深めているのではと理解しています。

 

ところが、辞めていく生徒さんの場合「いつのまにか消えていく」人もいます。「近いうちに次の予約を入れます」「1ヶ月ほどしたら連絡します」などと伝えたまま、「音信不通」となってしまうケースです。

 

僕は「辞めるなら一言ぐらい断りを」などというつもりは毛頭ありません。「いつ始めても辞めても構わない」わけですから、次の予約を入れていない限り、フェードアウトすることもあるのではと考えています。

 

 

ただ、そこに一つの問題があって・・・

 

 

僕は必要に応じて、受講者毎にカリキュラムを構築します。加えて、各生徒さんの練習プログラムに合わせて課題曲や音源を作成して、自宅での練習が少しでも「実践」に近い形で楽しめるようにしています。その課題音源を渡すために、いつも生徒さん達からUSBメモリをお預かりしています。

 

生徒さんと課題曲の名前を書いた付箋が貼ってあるメモリ

 

 

「音信不通」となる受講者の方は、当然ながら自身のUSBメモリを引き取りに来ない(それが出来るなら音信不通にはならないのでしょうが)ので、僕の手元にはその受講者のメモリが残ったままとなっており、この処分に困ることとなります。今の時代、メモリなどは高価なものではないのでしょうが、それでも人様からお預かりしている立場上、

 

  • 捨てるわけにいかない
  • 私用として勝手に使う訳にもいかない
  • 持ち主に引き取ってもらうよう連絡を入れるのも抵抗がある(相手が気まずい思いをする可能性が大)

 

「音信不通」の受講者がレッスンに復帰する可能性は低いと思っていても(でも、10年以上ぶりに受講を再開した生徒さんもいますので)、生徒さんから「もう受講しません」という連絡が入らない以上、預かっている音源ツールは「保管」扱いとするしかない。作業デスクを整理する度に「どうしたものか・・・」と悩む次第です。

 

このような場合、他の講師の方々はどうされているのでしょうか・・。このようなメモリが増えていかないことを願っています(笑)。

  

このテーマに関するご質問や疑問などあれば、ITANI OFFICIAL WEBの「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡ください。 

 

 

 

さて、明日は8年10年「選手」たちのレッスン。基礎的なスキルをしっかりとマスターしたことで、加速的な上達を見せている生徒さんもいます。一緒に楽しく「共演」出来る日も近いことでしょう。今後も全力で応援していきます。 

 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2018年4月20日(金)
伊谷 希/仁村 茂アコースティック・デュオ
大塚Welcomeback

2018年5月31日(木)
Shoot The Dice
西荻窪Live Spot Terra

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