2月23日ライブ・リポート追記(初めてのモデリング・ギター・アンプPART 2)

 

さて、昨日に投稿したShoot The Dice2/23ライブ後記(←ぜひこちらもお読みください)に続き、今回もデジタル・モデリング・ギター・アンプのステージ上の使用について記してみたいと思います。ギタリストに特化した、他の方々には恐らくど〜でもいい話かと思いますが(汗)、ご興味のある方はご一読ください。

 

モデリング・アンプをステージで導入するのは今回が2度目。セッティング法などがより見えてきたように思います。 

 

ちなみに、1度目の使用時の感想はこちらからご覧いただけます

 

余談ですが、前回のSTDライブと同様、今回も使用したギターはこの2本。 

 

左が1976年製Gibson Les Paul Custom、右が1980年製の同Les Paul Standard。エレキギターのファンならご存知と思いますが、Norlinという会社がGibsonブランドを所有していた時代の機種で、生粋のGibsonファンには不人気と言われている時代の楽器です。でも、僕はこの時代のモデルが好きで、ピックアップを全て入れ替えて使用しています。

 

 

え〜、脱線しました。モデリングの話でした・・・

 

今回のステージでのアンプ・セッティングは、1度目とあまり変わってはいません。基本的には真空管アンプ大好きな自分ですが、STDに関してはモデリングのほうがなぜかバンド・サウンドにしっくりと馴染む感じがします。不思議なものです。ジャズ系で、良い意味でアナログなアプローチに取り組むバンドなのに、デジタル技術のほうがフィットするという・・・

 

前回の経験談でも述べましたが、デジタル・モデリング技術といっても、出てくる音は正に「ギターアンプ」の音。ロックやブルースを聴き慣れている人でも、目を閉じて聞いていたら違いはまずわからないのではないでしょうか。なにせ、会場のサウンド・オペレーターの方が「違いがわからない」とコメントしているほどです。

 

モデリング・アンプの特色のひとつは、音色を全てデジタル技術で作り込んでいるため、ギターの音をステージ上でスピーカーを鳴らさずに、直接会場の音響システム(いわゆるP.A.システム)にケーブル1本(自分の場合はステレオ出力なので2本)で送ることが出来るということです。ステージ上で自分の音を聞くには、いわゆる「コロガシ」と呼ばれるステージ上のモニタースピーカーに、ヴォーカリストの場合と同じように返してもらえればそれで事足ります。実際の出音が各会場の音響やスピーカー・システムなどにより若干異なってくる部分は、オペレーターにお願いしてミキサーで補正してもらう程度で解決します。今回のライブでは、客席に向けたP.A.システムの音が、ステージ上のモニタースピーカーを遥かに超える素晴らしい音色で、「ずっと客席に座っていて弾いていたい!」と思わせるほど(←無茶言うな)でした。後は自分の演奏がしっかりすればいいだけ。うん、ハイ、そう・・・なんだよな・・・(←なぜ急にしどろもどろに・・・)

 

ギター専用のスピーカーキャビネットを持参しないため、ステージ上の機材はギターとモデリング本体以外はこの小さなペダルボードだけ。機材搬入出の楽なこと・・・(嬉) 

  

デジタル・モデリング技術というものは、プログラミング次第で「何でもあり」の世界です。アンプ・サウンドもエフェクターも可能性は無限に近い。注意しないと、ステージで使えない音を詰め込んだ非実践的なサウンドになってしまうリスクがあります。全てを控えめに、「ちょっと物足りないな」程度にセッティングするほうが、ステージでバンド・サウンドにマッチングした音色が作り込めるのではと感じています。

 

以前の「初めてのモデリング・ギター・アンプPART 1」でも記しましたが、デジタル・モデリング技術は今のエレクトリック・ギターの世界でしっかりと定着しつつあります。反面、ネットなどに掲載されているモデリング・アンプのレヴューなどには「本当に実践で使用したの?」と疑問を持ってしまう記事も少なくないように感じています。最近は価格も少しこなれてきたとはいえ、まだまだ高額の買い物です。購入を検討しているギタリストは、自ら試奏の機会を持つのはもちろんのこと、少しでも「現場」の情報や経験値を収集して賢い選択をすべきではないかと思います。

 

このテーマに関する質問や疑問などは、ITANI OFFICIAL WEBよりメールにてお問い合わせください。出来る限りお答え致します。

 

 

次回のライブは、デジタル技術とは対極にあるアコースティック・ステージです。 

 

2018年4月20日(金) 

伊谷 希・仁村 茂アコースティック・デュオ
大塚Live House Welcomeback
伊谷 希(Guitars)仁村 茂(Bass、Vocal、Ukulele)
open:18:30時、start:19:00時(2ステージ 入替無し)
charge:予約¥2.000  当日¥2.500(+table charge¥500&order)
ご予約はWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBからメールにて  

 

 

ジャズのスタンダード曲、ハワイアンの名曲や昭和の名曲などカラフルなレパートリーを、独自のアコースティック・アレンジでお楽しみいただけます。 ぜひお越しください!

 

 

 

 


11月23日ライブリポート追記(初めてのモデリング・ギターアンプ)

 

 

11/23の西荻窪Terraライブ、お越しいただいた方々には改めて心より感謝申し上げます。

 

さて、このライブではギター用の機材として初めて「モデリング」アンプの導入を試みました。既に自宅では数ヶ月に亘って活用してきたモデリング・アンプですが、今回はステージでの「デビュー」。ご来場のお客様やサウンド・オペレーターの方にも好評だったようで、ある程度の実践経験は掲載できるのではと思います。ギタリスト向けの超マニアック向け内容かつ長文となり恐縮ですが、「そもそもモデリングって何なの?」という基礎知識も含めて、ご参考までにご紹介します(既にご存知の方はご容赦ください)。 

今回使用したモデリング・アンプ。サイズはかなりコンパクト。   

 
エレクトリック・ギター用の「モデリング・アンプ」とは、簡単に言うと「ギターアンプの音を模倣するデジタル機材」です。従来の多くのギターアンプはアナログ回路の塊です。特に、今でも多く使われている「真空管アンプ(真空管についてはこちらをご参照ください)」などは、第二次大戦以前より基本原理が殆ど変わっていない、他の分野ではほぼ消滅している旧態依然の機材と言えます。それでも多くのギタリスト(←自分も含めて)が真空管アンプを現代でも使用し続けている理由は、他の機材ではなかなか得られない独特の音色やレスポンスがあるからです。特に、ブルースやロックなどで多用される「歪ませた」ギター・サウンドは、元々は真空管に過剰な負荷をかけることで生まれた音色であり、別の方法で全く同じニュアンスのサウンドを得ることはかなり難しいとされてきました。

 

そこで今回のモデリング・アンプですが、言わばこれはただの「デジタルの箱」です。ソフトウェアのプログラミング技術とその処理スピードで、理論上では「なんでもあり」の機材です。

 

しかし、当然ながらギタリストがソフトウェアのプログラミングに長けているとは限らないので(←自分のことです、はい)、ある程度はギタリストに「アンプ的な」操作方法で扱える仕様にしてもらわなければ使えません。そこで、多くのモデリング・アンプには、ギタリストにわかりやすいよう複数の「ギターアンプ・タイプ」「スピーカーキャビネット・タイプ」と「マイクロフォン・タイプ」などをプリセットから選択できるようになっており、更にギター特有のエフェクター・サウンドなども追加できるよう設定されています。これらの組み合わせにより、まるで「特定のギターアンプ」を「特定のスピーカーキャビネット」と組み合わせて「特定のマイクロフォン」で音を拾い、「特定のエフェクター類で音色を加工した」かのような音色を得られるというのが、この機材の特徴です。

 

では、モデリング機材を使用するメリットとは何か?というと、

 

1)機材がコンパクトで軽くなる

真空管その他のアナログ回路を搭載したギターアンプは、かなりの重量があります。ステージ音量に対応できるアンプの多くが軽くても10kg、重いものでは40kg超に達するものもあります。サイズも馬鹿になりません。これをモデリングにすると、片手で楽々運べるサイズと重量に抑えることが出来ます。年配のギタリストにとって、これほど有難い話はありません(←これも完全に自分の話)

 

2)多くのアンプやスピーカー類の音色が即再現出来る

ギターアンプやスピーカーキャビネットには、それぞれの特色やキャラクターがあります。多くのギタリストは、自分の好みに合ったキャラクターのアンプやスピーカーを購入するのですが、当然ながら他のアンプやスピーカーの音色も欲しい場合が出てきます。でも、複数のアンプやスピーカーキャビネットを運搬することは、当然ながらサイズ、重量やコスト面で困難です。モデリング・アンプには、少なくても10数種類、多い場合には数10種類のアンプやスピーカー・タイプのシミュレーションが搭載されているので、理論上は大型トラック一杯分の機材を用意しているのと同じヴァリエーションが期待できる訳です。

 

逆に、デメリットとなり得る点はというと、

 

a)基本的には「模倣」による音色である

モデリングは、飽くまでもデジタル技術によるシミュレーションです。プログラミングが不充分であったり、デジタル処理のスピードが遅すぎたりすると「本物」のアンプやスピーカーとの比較で「明らかにニセモノだろ」とバレてしまう可能性があります。

 

b)トラブルの対応が困難

アンプ、スピーカー、エフェクターなどあらゆるコンポーネントが全て一体化している機材のため、万が一の故障の場合には全てが機能しなくなる恐れがあります。「ゴメン、持ち込みアンプの調子が良くないので、会場のアンプを貸して!」「このエフェクター、ガタがきているので入れ替えよう」などはほぼ不可能となります。スマートホンでスケジュール、支払い、連絡事項、パスワードなどを一括管理していると、壊れた時に何も出来なくなるのと似ているかもしれません。

 

上記のメリットとデメリットを踏まえた上で、先日のライブでのモデリング・アンプ使用経験を記してみます。

 

1)について

機材の運搬や搬入出がなんと楽なことか・・・!これだけのサウンド・ヴァリエーションを、まるでアコースティック演奏に近い機材量でライブを行えるのですから、有り難い以外の何物でもありません。 

持参した機材はこれだけ。スピーカーも必要なし。  

 

2)について

今回のステージはジャズ/フュージョン系のライブだったので、いわゆる「ヘヴィ系」のサウンドは応用しなかったことを断った上で述べると、クリーン系も歪み系も、またエフェクターの多用についても全くの違和感が無く、百戦錬磨のサウンド・オペレーターやロック・ギター大好きなお客様からも「聴いているだけでは、アンプもスピーカーも無いことに気がつかない」と言われるほどでした。ダイナミクス・レンジなども低価格のギターアンプより遥かにワイドで、かなり思いのままに音が出せたと思います。

 

ではデメリットの有無について:

 

a)について

モデリング・アンプの処理スピード(いわゆるレーテンシー)についてはネット上でも色々な意見が掲載されているようですが、自分が弾いた限りでは問題は一切感じられませんでした。具体的な例を述べると、「4分音符=テンポ130」の曲で16分の6連符を弾いても、更に16分や倍テンポの32分音符のコード・カッティング・フィルを挟み込んでも「出音が遅れている」と感じることは一度もありませんでした。

但し、事前のサウンド・セッティングは繊細に行なう必要があります。プログラミング次第では何でもありの機材だけに、下手をすると全く使えない音にもなってしまうので、スタジオやステージなどで実用的な音作りを入念に行なっておく必要はあると感じました。

 

b)について

今回のステージでは一切トラブルを起こさなかったので、何とも言えませんが()、「壊れたら全てがアウト」なので、運搬の際には機材をしっかりと保護して丁寧に扱う必要はあると思います。本来ならばバックアップにもう一台欲しいところですが、コストがかさみますね・・・ここは正直、悩みどころだと感じました。ステージ用のモデリング・アンプの購入を検討する場合は、各メーカーの音質だけではなく、耐久性の面もよく比較する必要はあるかもしれません。

 

最後に気になった点を一つ挙げると:

 

音色、ダイナミクス、使い勝手、サウンド・ヴァリエーションなどほぼ全ての面で高得点を付けても構わないと感じた今回の現場導入でしたが、従来のギターアンプに対して劣る点がひとつありました。

例えばブルース系の演奏でよく聞かれる、軽いクランチ(歪み)サウンドに設定した場合、ピッキングのニュアンスで歪みとダイナミクスの度合いは問題なくコントロール出来るのですが、一部の高価格帯の真空管アンプで味わえる「ピッキングの強弱に伴い歪みやダイナミクスだけではなく、音色自体が劇的にに変化する」は、少なくとも自分が使用しているモデリング・アンプでは得られません。但し、このニュアンスは高額のプレミアム・アンプのみで得られるものであり、低価格の真空管アンプでも殆ど実現できない「味」であることは記しておくべきでしょう。ここはメーカーのヴァージョンアップに期待したいです。

 

 

以上、きちんと説明を行なうと本当に長文となってしまいましたが・・・、今後もまた、新たな経験値も紹介していければと思っています。

 

 

次回のライブはガラッと変わって、デジタルとは全く無縁のアコースティック・ステージとなります。これも大変楽しいイベントとなりますので、お越しをお待ちしております!

 

201712月15日(金) 大塚Live House Welcomeback
「伊谷 希・仁村 茂アコースティック・デュオ」

伊谷希:Acoustic Guitar、仁村茂:Acoustic Bass & Vocal

open:18:30時 start:19:00時(2ステージ・ワンマン)

music charge:¥2.000(予約) ¥2.500(当日)別途table charge¥500&orderが掛かります

ご予約はTEL:03-5957-5141 もしくは http://www.welcomeback.jp/ からメールにて

(ご予約は、ITANI OFFICIAL WEBからもメールでお受けしております) 

ジャズのスタンダード曲に加えて、ハワイアンや昭和の名曲その他カラフルなレパートリーを、純粋なアコースティック・サウンドでお届けするステージです。仁村茂のヴォーカルも必聴です。ぜひご来場ください!

 


究極の一本?(ギターの話)

 

昨日は、埼玉で夜遅くの出張レッスン。深夜過ぎに帰宅して、今日は早朝から都内へまたまたレッスンへ。立て続けに生徒さんたちを教えて帰宅。受講者の希望するスタジオへ出向いてのレッスンは、走り回る仕事となります()

 

本日は生徒さんの一人と、レッスン終了間際になかなか興味深い話となりました。今まで音楽や演奏にする質問なら、ほぼ全て答えるとこが出来るつもりでいましたが、今日は生徒さんから突然「現在所有しているギターの中で『究極の一本』はあるのか?」という質問を食らい、久々に返答に詰まってしまいました。確かに、最近はそのようなことを余り考えても見なかった・・・

 

この生徒さんが知りたかったのは「何らかの演奏の場に呼ばれたものの、誰と演奏するのかも何を演奏するのかもわからない。しかも、ギターの持参は1本のみしか許されない場合、どれを持っていくか」ということだったようです。「そんなシチュエーションがどこにあるんだっ」というツッコミはさておき(苦笑)、ジャズ系やブルース・ソウル系ならレスポールかな、でもロックやフュージョン系ならアーム付きのストラト系を持っていきたいし、でも何を弾くかがまだ不明なんだよな〜、などなど・・・(←結構、本気で考え込んどる・・・)

 

・・・と、生徒さんと話しながら色々と考えていたら、ふと「こういう時に持って行こうとする楽器、共通点があるかも・・」ということに気が付きました。「いざという時」に持って行きたくなるギターは、どれも素材が「マホガニー、メイプル、エボニー(もしくはローズウッド)」の組み合わせなのです。

 

マホガニー・ボディ、メイプル・ネック、エボニー指板

 

 

メイプル・オン・マホガニー・ボディ、メイプル・ネック、エボニー指板

 

 

メイプル・オン・マホガニー・ボディ、メイプル・ネック、ローズウッド指板

 

 

マホガニー・ボディ、メイプル・ネック、ローズウッド指板

 

 

確かに、僕が「取り敢えず、こいつを持って行けば何とかなるだろ」で選ぶギターは使われている木材が似ています。もちろん、素材さえ同じであればどんなギターでも良いという訳ではありませんが、これは基本的に10代の頃から大きくは変わっていない傾向かも知れません。何が原因でこのような好みとなったかは良くわかりませんが、自分にとっては安定したプレイをサポートしてくれるタイプのギターなのでしょう。でも、最終的には楽器の素材が自分の音を決定付けているのではなく、そのプレイヤビリティが「自分のサウンド」を伸び伸びと作り出するためのインスピレーションを与えてくれている、そう解釈しています。

 

あ、もちろん別の素材のギターも所有しています。飽くまでも「究極の一本」の話だったので・・・

 

 

 

・・・で、究極の場合にはどれを持って行くのかというと・・・

 

 

 

・・・う〜ん、もう12週間ほど考えてもいいですか・・・?(←結局、なんやねん)

 

 

楽器の紹介はこちらからご覧いただけます。

 

 


スーツとギターと80年

僕がまだ若かった頃、今は亡き親父が僕にこう言ったことがある:

「スーツは良いものを買え。別に超高級なブランドということではないが、多少高くとも品質の良いモノを選んでこい。必ずメリットがある」

親父とは色々とケンカも絶えなかったが、この点については全面的に正しかったと今では言える。多少は値が張るが品質の良いモノと、某量販店などの「2着買えば1着はタダ」系では、同じスーツでも着た瞬間に違いが明白となるだけではない。3年後・5年後に生地の劣化、着崩れ、色褪せなどが圧倒的に少ないのは質が良いスーツだ。例え値が張っても、ある意味こちらのほうが「お買い得」だと言えるのかもしれない。

 

 

さて、マクラが長くなりましたが(←高座をやっとるのか)、本題はギターの話です。昨日は猛暑の中、複数のスタジオと自宅を行ったり来たりしながらのレッスンでした。ライブでもレッスンでも共通するのがギターの持参。天候に拘らず楽器を抱えて延々と歩いたり、業務の都合で炎天下の車中にしばらくギターを置いたままにしたり、湿気の多いライブハウスやスタジオでの仕事だったり・・・仕事上、「愛器」はかなりの過酷な条件で使用されることが頻繁にあります。木材で作られているギターは、前述の条件下で常に「痛めつけられている」とも言えるのです。

 

近年は製造技術の大幅な進化により、ギターの見栄えなどは6080年代の頃と比べると飛躍的に向上している感があります。品質のムラは皆無で、木材の削り出しなどはコンピューター制御により寸分の狂いも無い。低価格ギターの塗装などの仕上がりも、ひと昔前とは大違いです。今や多くのユーザーが、ギターを試奏もせずにネット通販で購入する傾向が生まれているのも、全くわからなくは無いような気さえします。

 

  

 

しかし

 

 

 

問題は「見えない部分」にあるのかもしれません。スーツと同じく、ギターも数万円の楽器と数十万円の楽器が「全く同じ」ではないであろうことは、恐らく誰もが想像できることでしょう。その価格差の大きな部分は、木材の品質にもあるのではと推測されます。

 

ギターその他に使われる木材は、単に楽器製作に適している種類を選ぶだけではなく(←これでも充分に高価なのですが)、その木材を乾燥させ、反りなどをチェックし、鳴りなど推測して選別などの工程を経ねばなりません。この作業がかなりの手間とコストに繋がります。ここで何らかの「コストカット」が行なわれた木材で製造された楽器は、例え見た目が豪華であっても外部の影響に弱く、様々な悪環境においてはリスクを伴うかもしれません。

 

僕には30年以上前から所有している楽器が複数本あります。サポートの仕事が多かったドイツ在住時には、炎天下でのフェス、雪の降りしきる屋外の営業(←誰だ、こんな仕事取ってきた奴は)、「ビール祭り」のステージで楽器と共にビールをぶっかけられる(←誰だ、この仕事ブッキングしたのは)、炭鉱施設内でのラジオ生ライブ(←これは俺だな、取ってきたのは・・)と、いつ楽器がお釈迦になっても不思議ではない仕事も多くこなしてきました。しかし、品質重視で選んだ楽器たちだけあって、今でも定期メンテナンス以外は全く問題もなく活躍してくれています。

 

10年、20年、いや30年と付き合えるギターは、何物にも代えがたい愛着が生まれるだけではなく、新品の楽器では絶対に得られない独特の「鳴り」が味わえるようになります。以前、某メーカーのベテラン・シニアクラフトマンが僕に「本当に品質の良いエレクトリック・ギターは、メンテナンスさえ怠らなければ80年は使えます」と語ってくれました。まだまだこれからも長いお付き合いが期待できそうです。 

 

 

というか、オレがそんなに長く「完動品」でいられるのか・・・??(←怪しいな〜)  

  

 

元気なうちにライブを行ないます(←無茶苦茶なつなぎ方をすなっ) 

 

2017年8月25日(金) 

ITANI - BALLS TO THE WALL LIVE!

大塚Live House Welcomeback

伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums

 open1830 start19:00

2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)

charge:¥3.000(+table charge500 & order

お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL03-5957-5141  

http://www.welcomeback.jp/

 

アルバム「The Journey」「Between Shadow & Light」「Station To Station」より、楽曲の変化や進化を時系列でお楽しみいただけるステージを予定しています。ぜひお越しください!  

 


イタリア人を侮ってはいけない(ギタリストのマニアックなお話)

 

「伊谷さん、最新のデジタル機材とか嫌いですよね・・・?」

 

たまに、こんなことを言われることがあります。たぶん、所有しているギターにオーソドックスなタイプのものが多かったり、ステージでも真空管ギター・アンプを使用するなど、何となく「アナログ命」「レトロ好き」のようなミュージシャンと見られている部分があるのかもしれません(年齢もあるのかも・・・頑張ろ・・・)。

 

でも、実は新しい技術も全然嫌いではありません。アナログな技術やサウンドも大好きですが、使えるものならデジタルなツールにも大いに興味があります。

 

 

ということで・・・

 

 

遂に、わが仕事部屋にもやってきました。デジタル・モデリング・アンプ。いやぁ、この時代が自分にも来るとは・・・(←というか、遅くないか・・・?)

 

DV MARK Multiamp 

 

 

「モデリング」と呼ばれるギター・アンプは既に多くのメーカーから提供されているので、どのアンプにするかは大いに迷ったところでした。先ず、基本的な問題は「高価格」になりがちなこと。「モデリング」という技術では、ギター信号をいかに素早くデジタル処理できるかが全てです。そのため、クォリティーは搭載されているCPUでほぼ決まると言っても過言ではないでしょう。最新の高性能のCPUは高額なため、どうしてもアンプ自体の価格も上がってしまいます。「金ならある!全部持ってこい!」などとバブリーなことは間違っても言えない立場で(泣)身の丈に合い、しかも操作性やハンドリングが自分好みの1台を探すのは大変でしたが、最終的にはこいつを中古で購入。最終的な後押しをしたのは、Greg HoweDean BrownFrank GambaleMarco Sfogliなど自分が好きなアーティストが使っているから大丈夫かな、と・・・(←発想がアマチュアの学生ギタリストではないか)。

 

まだ試行錯誤の段階ですが、使い勝手も良く、現時点ではなかなかの好感触。特に驚いたのはメーカーのサポート。オンラインでのヴァージョンアップに手こずったので、イタリアの本社に直接問い合わせメールを送ったところ、何と1時間以内にアップデート・ソフトを添付した返信メールが届きました。イタリア人、侮るなかれ(←誰もあなどっとらん)。それとも、向こうはヒマだったのか?いやいや・・・(←失礼だろ)

 

デジタル技術の典型で、可能性が多すぎてまだ使いこなせていませんが、少しずつ開拓していく予定。いつかはこのようなアンプがメインになるのかな・・・?数年後のステージはどうなっているのでしょうか。しっかりと見届けたいものです。

 

 

次回のライブはまだアナログ・アンプではないかと思いますが・・・(そりゃそうだろ、汗)

  

 

2017年8月25日(金) 

ITANI - BALLS TO THE WALL LIVE!

大塚Live House Welcomeback

伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums

 open1830 start19:00

2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)

charge:¥3.000(+table charge500 & order

お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL03-5957-5141  

http://www.welcomeback.jp/

 

しばらくお休みをいただく前のライブです。アルバム「The Journey」「Between Shadow & Light」「Station To Station」より、楽曲の変化や進化を時系列でお楽しみいただけるステージを予定しています。全力投球(balls to the wall)でのステージにぜひお越しください! 

 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2018年7月19日(木)
Shoot The Dice
西荻窪Live Spot Terra

2018年9月6日(木)
TRIO × TRIO Special Live! - 西岡治彦Band & SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback

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