オーストリアはサルサ?

さて、先月までは結構な量のお仕事をいただいていたのですが、今月に入ってからは案件が2つほどキャンセルとなってしまい、11月はそこそこヒマに・・・(汗)

とはいえ、年明けに向けての打ち合わせや調整が色々と入っていて、新年には新たなワークショップの企画、また個人レッスンの新規申し込みなどもあり、次のステップへの準備に取り掛かっています。何事も、きちんとやるには時間も手間もかかりますね。

そのような中、先月の頭まで取り組んでいたお仕事が情報解禁となった模様です。既に幾度かお受けしてきたNHK-BS 1の番組の翻訳作業ですが、11月24日(日)に放送される「世界はTOKYOをめざす・オーストリア女子スポーツクライミング」の映像翻訳を担当しました。但し、今回はドイツではなくオーストリア。そのため、取材中で一部交わされているチロル地方の言語での会話がどうしても聞き取り困難で、そこだけは別の担当者にお願いすることとなってしまいました。

「オーストリア語はオーストリア訛りのドイツ語だろう」と考えている人も少なくないのですが、実際には「オーストリア訛りのドイツ語」が「標準語」で、それとは別に「オーストリア現地語」とも称せる言語があります。つまり、ほぼ2ヶ国語といってよいほど異なる言葉があるのです。メディアなどで使用されるのは「標準語」ですが(←これはドイツ語を解すことができれば問題ない)、特にチロル地方など山岳地帯(クライミング選手はこの地方の出身者が多い)の言葉は単語も文法もレトリックも全く異なるため、聞き取りが非常に困難となります。

今回のお仕事に取り組んでいて、ふと20代の時にサルサ・バンドに加入した経験を思い出しました。当時はまだとても未熟だった自分は、ジャズやボサノヴァなどを少しかじったというだけで「サルサといってもたかがラテン・ミュージックだ。ボサノヴァやサンバと似たようなもんだろう。楽勝だろ」と考えて参加したのですが、あまりにも異なるリズムやビートの取り方に全く付いていけず、初回のリハで4小節も弾けずに大恥をかいたことを覚えています。幸いにもバンドリーダーが優しい人で、自分だけを毎回「居残り」にしてサルサ・グルーヴのイロハを教え込んでくれました。おかげで、今ではサルサの演奏も聴くだけではなく、プレイも心から楽しめるようになっています。

今回のオーストリアでの取材は、音楽ではなく言語の世界で同じような壁に突き当たったような印象でした。幸いにも、重要なインタビューの部分などは全て字幕に起こすことができたので、お役目は果たせたと思っていますが・・・(汗)

2019年11月24日(日) 午後9:00〜午後9:50 (50分)

NHK-BS 1
世界はTOKYOをめざす「オーストリア女子スポーツクライミング」、
以下のリンクより告知映像をご覧いただけます

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-11-24&ch=11&eid=10509&f=3943

 

・・・しかし、オーストリア語がサルサだったとは・・・(←違うやろ)
 


年明けからは、素晴らしいメンバーとのライブも続きます!

 

2020年1月19日(日)

SHOOT THE DICE

千葉・稲毛APOLLO

Jun Saito:Drums 伊谷 希:Guitar 野々口毅:Bass

start:18:30

charge:¥3.000+オーダー

ご予約・お問い合わせはAPOLLOまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします。

STDとしては初めて出演する会場です。全力でプレイしますのでぜひいらしてください!

 

2020年2月6日(木)

SHOOT THE DICE

Jun Saito:Drums 伊谷 希:Guitar 野々口毅:Bass

open:18:30 start:19:00

charge:¥3.000(予約) ¥3.300(当日)+オーダー(この日はテーブルチャージはありません)

学生割引価格は¥1.600(+オーダー)

ご予約・お問い合わせはWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします。

東京における、自分のホームグラウンドでの出演です。熱い演奏をお届けいたします!

 

 


両者の橋渡し役として

昨日は都内にて開催された、ドイツの音楽業界を紹介する「German Music industrie meets Japan」というイベントに参加してきました。大手のイベンターからインディーズのレーベルまでがプレゼンを行ない、紹介されたジャンルもヘヴィメタル、レトロポップスからデジタルミュージックまでと豊かで、最後には日系二世のラッパーがパフォーマンスを行なうなどユニークなイベントでした。

 

 

自分もドイツを離れて20年以上経っているので、日本の音楽業界との違いなどが興味深かったのですが、中でも印象的だったのが、ドイツではインディペンデントな中小企業の活躍が目立っていることでした。ほぼ個人経営と言っても構わないような小企業がユニークな発想を打ち出すと、それに賛同するファンがしっかりとついて、最終的には大手のエージェンシーなどと互角に渡り合うという構図が、日本より遥かに「当たり前」として定着していることを確認できました。

 

この仙人のようなお方、実はアナログレコードを主にプロデュースする会社の社長さんです。今のドイツではCDの売り上げが激減し、ストリーミングとアナログレコードの両極端に分かれつつあるとのこと。

 

とても面白かったのが、彼の会社が開発した新しいシステム。アナログレコード・プレイヤーに接続するコンバーターで専用のレコードをかけると、音楽と同時にビデオクリップが楽しめる(!)というユニークなシステム。このような発想もドイツならでは。 

 

パフォーマンスを行なった日系ラッパーがラストのトークショーで「ドイツのアーティストは自らの政治的・社会的スタンスを音楽や私生活で堂々と表現するし、ファンもそれを望んでいるが、日本ではアーティストがそのような言動を行なうと周りから『1アーティストが何を言う。そのようなことは識者に任せておけ』と叩かれる傾向がある」とコメントしていたのも、実際にドイツで活動していた身として頷ける部分でした。

 

日本での活動に興味を持つドイツのアーティストは多くいる。また、ドイツまたはヨーロッパで活動したい日本のアーティストもきっと大勢いるはず。なんらかの形で、この両者の橋渡し役として貢献できれば・・・そのような思いでイベントを開催したドイツの音楽関係者の皆さん。色々と直接に意見交換もできたので、新たなつながりとして今後も発展があることを願っています。皆さんありがとうございました! 

 
 
 
まだ少し先の告知ですが: 

2020年2月6日(木)

SHOOT THE DICE

大塚Live House Welcomeback

Jun Saito:Drums 伊谷 希:Guitar 野々口毅:Bass

open:18:30 start:19:00(2ステージ・ワンマンライブ)

charge:¥3.000(予約) ¥3.300(当日)+オーダー(この日はテーブルチャージはありません)

学生割引価格は¥1.600(+オーダー)

ご予約・お問い合わせはWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします。

 


番外編・・・でもちょっと幸せなテーマ?

今回の投稿は番外編で音楽の話ではなく・・・というか、音楽にも少しだけ関わる話ではあるのですが・・・


以前より僕が好きなTV番組に、NHK-BSで放送されている「アナザーストーリーズ」というシリーズがあります。過去の様々な社会現象や事件などを取り上げて、世間では知られていない裏の「もう一つのストーリー」を紹介する番組です。

嬉しいことに2〜3年前からは自分自身が、間接的にではありますがこの番組に携わらせてもらっています。但しミュージシャンとしてではなく、映像翻訳家として。

このような番組の製作には、取材中に膨大な量の映像が録画されます。その中から、ドイツ語圏内で取材された映像を日本語字幕に訳す仕事を任されています。以前にはドイツはもちろんのこと、世界を揺るがした大事件の取材などの翻訳も担当したことがありました。

今回いただいた依頼は「スウェーデン国王と王妃の結婚への道のり」というちょっと幸せなテーマについてです。元々ドイツ人(しかも一般人)だったスウェーデンのシルビア現王妃と現国王との結婚はスウェーデン王室にも国民にも反対されていたそうですが、スウェーデンの国民的ポップス・バンド「ABBA」が王妃に捧げた曲で社会の流れが変わり、ABBAの運命さえも変えていくというドラマチックなドキュメントです。この番組では、結婚前のシルビア王妃のドイツにおける生活や、国王との結婚に至るまでの運命に関する関係者への取材の字幕翻訳を受け持ちました。

 

スウェーデンにおける取材がメインのため、実際に放映される番組の中で僕が訳した部分はそれほど多くないかと思われますが、とても感動的な物語となる様子なのでぜひご覧ください。


NHK-BSプレミアム 9月24日(火) 午後9時00分

「アナザーストーリーズ/ダンシング・クイーン”ABBAと王妃の知られざる物語
https://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2019-09-24/10/32458/1453132/


あ、もちろん音楽活動のお知らせも!

前回は多くの方々にお越しいただき大好評となりました。今回は更に熱い演奏をお届けいたします。ぜひいらしてください!

 

2019年10月17日(木)

SHOOT THE DICE

大塚Live House Welcomeback

Jun Saito:Drums 伊谷 希:Guitar 野々口毅:Bass

open:18:30 start:19:00(2ステージ・ワンマンライブ)

charge:¥3.000(予約) ¥3.300(当日)+オーダー(この日はテーブルチャージはありません)

学生割引価格は¥1.600(+オーダー)

ご予約・お問い合わせはWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします。

 


 


傍目から見るより(番外編のお知らせ)

 

さて、Shoot The Dice大塚Welcomebackライブが2日後の425日に迫っていますが、その前に今日は別のお知らせです。

 

以前より不定期に翻訳や通訳の依頼をいただいていますが、ここ23年は報道番組の映像翻訳のお仕事が増えつつあります。過去には「アナザーストーリーズ」や「世界はTOKYOをめざす」(共にNHK-BS)などで、ドイツ語圏における取材の字幕翻訳を任されてきました。

 

そして今回は4/27()に放映される特番において映像翻訳を担当致しました。 

 
2019年4月27日(土) 午後9:00〜午後10:50(110分) 
NHK-BS1 
「BS1スペシャル:個人情報が世界を変える」 
番組ホームページはこちらから

 

この番組では、ドイツ語のインタビューや会話部分の翻訳作業を受け持っています。110分にわたる大掛かりな番組で、今年の1月から断続的に携わってきたお仕事です。映像翻訳は他の翻訳作業より色々な意味で手間がかかるのですが、こちらの仕上げが手早かったせいか追加・追々加・追々々加・・・と依頼が相次ぎ、昨日まで膨大な量の映像に取り組んでいました(いったい何時間分を訳したんだろ・・?)

 

ということで、本日は制作会社のスタジオで映像と字幕の最終チェックを行ない、ようやく全てが完了・・・と思いきや、この後にまだ追加の作業を依頼したいとのこと。放送4日前なのに・・・さすがに大変ですが、制作担当の方々は本当にご苦労様です。とても興味深い番組となると思いますので、お時間のある方はぜひ観てください。

 

以前にも記しましたが、取材で撮影された映像資料から実際に使われるのはほんの一部。自分も番組を観ながら「あの苦労して訳した部分、バッサリ切られている・・」となることもしばしばあります(苦笑)。でもそれが充実した内容を生むための「糧」となるわけなので、決して無駄ではないということも理解しています。演奏活動において無駄な練習や無駄なステージが無いのと同じではないでしょうか。

 

このお仕事に携わる度に、制作会社の方々のお仕事ぶりを見て自分の音楽に取り組む姿勢を改めさせられる気がします。どんな仕事も、傍目から見ているより遥かに大変。それを嫌がらずに前向きに取り組むことが良い結果を生むと信じて頑張っていきたいものです。

 

そして425日はShoot The Diceの大塚ライブ。Welcomebackは久しぶりですが、既にご予約もいただいているようで嬉しい限りです。

 

2019年4月25日(木)

大塚Live House Welcomeback

Jun Saito:Drums 伊谷 希:Guitar 野々口毅:Bass
open:18:30 start:19:00(2ステージ・ワンマンライブ)
charge:¥2.500(予約) ¥2.800(当日)オーダー&テーブルチャージ¥500別
ご予約・お問い合わせはWelcomebackまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします

 


「世にも奇妙な物語〜著作権の怪」続編の巻


咋年1212日のブログで、若い頃に書いた楽曲が今になってドイツのTVで使用されたという話をご紹介しましたが、その後に新たな展開があったので記しておきたいと思います。

 

以前に投稿した時点では正直なところまだ半信半疑の自分でしたが、数日前にドイツの著作権管理団体GEMAから日本のJASRACを通じて「確かにイタニの楽曲が使用された」との連絡とともに楽曲使用料が振り込まれてきました。アルバム等では一度もリリースしたことがなく、古いデモ音源と簡単なスコアしか存在しないはずの曲をどこの誰がどのように使用したかは未だに定かではないのですが、どのような経緯であれおおきに〜・・・ 

 

・・と単純に喜んでいるばかりではなく、詳細を知りたいもので・・・

 

改めて問い合わせてみたところ、楽曲が使用されたのは2017年の4月〜10月間とのこと。この期間中に曲が1回それとも複数回使用されたかは判明せず。微々たる使用料だったので(汗)、恐らく1回限りではないかと思われますが・・

 

世の中には何十万・・いや何百万もの楽曲が存在していて、その多くが各国の著作権管理団体に登録されています。その中からたった1曲の具体的な使用を国際ベースで調査するのは大変。ましてや自分は1997年に帰国の際にGEMAとの契約を解消してJASRACとの信託契約に切り替えているので、今となってはGEMAに直接問い合わせても詳細はまず判明しないのではと考えています。何か亡霊を追いかけているような感もあり(苦笑)、正に「著作権の怪(←お前が勝手に命名しとるだけだろ)」。無形である「音楽」という媒体の管理の難しさを改めて実感しました。

 

それでも


近年、世界中でトリビュート・バンドやカヴァー・バンドが激増していると聞きますが、そのような流れを傍目に微力ながらも40年近く作曲を続け、しかも殆どの楽曲を自らのヴィジョンのみに従って書いてきた身としては、小さいながらもこのような形で結果が出ることは嬉しいものです。これからもコツコツと小さなステップを積み重ねて新しいものを生み出していければと考えています。

 

 

来たる3/31()にも、久しぶりにオリジナルの新曲をお届けします(←まさか、うまく繋げたつもりではないだろーな・・・) 

 

2019年3月31日(日) 
SHOOT THE DICE Sunday Afternoon Special Show! 

本八幡Cooljojo

Jun Saito :Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 毅 :Bass

start:14:00

charge:¥2.500(+ order)

お問い合わせやご予約はCooljojoまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします   

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2020年2月6日(木)
SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback

2020年4月19日(日)
SHOOT THE DICE
千葉・稲毛APOLLO
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