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G.A.S.‐ギタリストは如何にして病気を克服するか‐

 

以前にも書いたことがあるが、アメリカではギタリストの間で「Guitar Acquisition Syndrome」という言葉が広く使われている。和訳すると「ギター取得症候群」。略して「ギャス(G.A.S.)」と呼ばれ、一部では「Gear Acquisition Syndrome(機材取得症候群)」の略とも言われているようだ。自身の経済状況を考慮せず、何としても特定の楽器を自分の所有物にしたいという衝動を抑えきれずに購入してしまう人たち、必要不可欠でもないのに何かと理屈をつけて新たに楽器を購入してしまう人々のことをこう呼ぶ(書いていてなぜか自分で冷や汗が・・・)

 

ミュージシャンが楽器を好きなのは当たり前だろうが、それでも「ギタリスト」という人種には度合いには個人差があるもののG.A.S.」を患っている人が多い気がする。もちろん、自分も若干感染していることは一応認めている。ほんの軽度ではあるが・・・(必死にごまかそうとするな)

 

ではなぜ、ギタリスト人口にG.A.S.が多いのか。主観ではあるが、幾つかの理由が考えられる。

 

*単価が比較的手ごろである

「ふざけるな、数十万円から数百万円のギターもあるではないか!」と怒られそうだが、実はそれでも楽器としては比較的安価なのだ。例えばプロが使用するフルートやバイオリンなどはン百万円など当たり前。特にバイオリンなど、家が23軒買える値段がする場合も往々にしてある。グランドピアノだって半端な価格ではない。他の楽器との比較では、ギターはお手頃なのだ。しかも、低価格帯では十万円ちょっとからでも、そこそこ使えるギターが買えてしまう(十数万円のフルートなど、ほぼ遊び道具に近い)。G.A.S.への「入り口」が簡単な分、気が付くと重症になっているという・・・

 

*スペースを取らない

1020本あったら充分に邪魔だろっ」とか言わないでもらいたい。10台のピアノを並べられる家庭がどこにあるのか。ドラムセットも同じ。バイオリンなどはスペースを取らないが、前述の通り価格帯を考えるとほぼ論外。スネアやシンバル類を収集する「プチG.A.S.」も存在するが、それはギタリストにしてみればネックやピックアップなどのパーツと同じようなもの。楽器本体を比較的保管しやすいことが、ギタリストの症状を悪化させている。

 

*バリエーションが妙に豊富

バイオリン、フルート、グランドピアノが赤だったり青だったり、はたまたサンバーストだったりすることは、よほど変わった場合でない限り存在しないだろう。楽器のフォルムも丸かったり尖っていたりVの形をしていたり(お前の楽器の話ではないか)・・・「演奏性」の基本観点からはほぼ同じ構造のくせに、変な小細工でバリエーションがどんどん増やされていく。G.A.S.に罹っている患者は(もうギタリスト扱いではなくなっているな・・)、このバリエーションに振り回され、全てを揃えないと気が済まなくなる。早い話が、ガチャガチャのシリーズをコンプリートさせたいのと同じ。演奏、関係が無くなっている・・・

 

*どうでもいい枝葉の話で盛り上がるマニアが多すぎる

「ガンダム(漫画)」「スカイライン(車)」「007(映画)」等、マニアがこだわりを持って熱く語る話は、それを知らない人には見事にどーでもいいことばかりだ。患者、もといギタリストは、このマニア熱に感染している確率が異常に高い。ピックアップがこちらのギターでは黒だが、こちらは白黒ゼブラだの、ピックガードを固定しているネジがこちらは6本だがあちらは7本だの、ヘッドの「Gibson」ロゴがこちらは「i」に点がついているが、別の年代のは点が無いだの・・・。これを立派な病気と言わずして何と言うのだ。「ヴィンテージ・ギターなら投資物件になる」などとのたまうようになったらほぼ手遅れだ。はっきり言っておこう。「車とギターは、買っても売っても損をする(筆者の実経験)」

 

では、G.A.S.の治療法はあるのか?基本的には依存症の一種なので、一度罹ると完治は難しいとされている。せめて、症状の進行を遅らせる方法はあるのだろうか。

 

*ネットを観ない

特に、楽器小売店や楽器販売サイトのSNSなどをフォローしたりすると、病状は一気に悪化する。ネットでの売り文句は徹底している。G.A.S.患者の、心の一番弱いところをピンポイントで攻撃することで、「ポチッ」の誘惑をこれでもかと仕掛けてくる。「見なければ、欲しくならない」。う〜ん、我ながら名言(アホか、お前は・・・)。そのため、自分は5社ほどしかフォローしていない(しとるやないかいっ)

 

*無駄に楽器店へ足を運ばない

出掛けている時、移動中に時間が余っている時、ついつい「ちょっと楽器店へ寄ろうかな」は命取りだ。楽器店というのは、商品をいかに「欲しい!」と思わせるように展示するかに全力を投入している。向こうは「欲しいと思わせる」プロであることを忘れてはならない。病人が太刀打ちできるわけがないのだ。「行かなければ、欲しくならない」。我ながら(もういい)・・・

 

自分も、例えば暇つぶしにネットで楽器の販売サイト閲覧をしていると財布がもたなくなる恐れがあるので、楽器以外のテーマで楽しむようにしている。おかげで、007DVDを追加購入してしまい・・・(色んな意味で症状重し・・・)

 

ということで、しばらくは楽器の購入は控えるべく、日々精進(?)しております。お友達の皆さんも、妙な誘惑に巻き込まないでください。例えば、Gibson SG 61年タイプ復刻版がお安く入手できるとか・・・(ダミだこりゃ)

 

 

 

買うより弾くほうが先決。いよいよ迫ってきました!

 

2016年7月14日(木)
Shoot The Dice - first live
大塚
Live House Welcomeback

Jun Saito(斉藤純):Drums Takeshi Nonoguchi(野々口毅):Bass 
Nozomi Itani(伊谷希):Guitar
open:18:30 start:19:00(2ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)
charge:¥3.000(+table charge¥500 & order)
「おかえり倶楽部」会員証ご提示で入場料が¥500引きとなります
お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL:03-5957-5141

長らくお待たせいたしましたが、ついにライブ活動が始まるShoot The Dice。バンド名の通り「振って、賽の目がどう出るかわからない」、ステージでどう発展するか(爆発するか)全く読めないバンドです。こちらもお楽しみに!

 

 

2016810日(水)

ITANI "BIRTHDAY EVE LIVE"

A very special evening with the great rock guitar tunes of the decades

ギター・ヒーローたちの名曲を演奏するスペシャル・ナイト!

大塚Live House Welcomeback

伊谷 希:Guitar 本庄 寛国:Guitar 仁村 茂:Bass 土屋 敏寛:Drums

open1830 start19:002ステージ・ワンマン・ライブ、入替無し)

charge:¥2.500(+table charge500 & order

「おかえり倶楽部」会員証ご提示で入場料が¥500引きとなります

お問合せ・ご予約はWelcomebackまで。TEL03-5957-5141

(注: 2016年よりWelcomebackのステージ開始時間が変更となっております。ご了承ください)

追記:フライヤーの印刷ミスで、間違った曜日が記されてしまいました。申し訳ございません。

正しくは2016年8月10日(水曜日)です。お詫びして訂正いたします。

 

ライブで体感しないと、本当の面白さはわからない!皆様のお越しをお待ちしております!


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2019年3月31日(日)
SHOOT THE DICE - Afternoon Show
本八幡Cooljojo

2019年4月25日(木)
SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback

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