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「伸び悩む」は「上達への序章」

「最近、伸び悩んでいて・・・」

 

「練習を続けているのですが、なかなか上達に繋がらないみたいで・・・」

 

レッスンを行なっていると、時折ですが生徒さんからこのようなコメントや悩みが寄せられる時があります。

 

決して生徒さんがサボったり手を抜いたりしているわけではなく、懸命に練習をしているにも拘らず、着実に上達しているという自覚が持てない。この悩みが大きくなりすぎると、中には「自分、練習しても無駄かも・・・」などと思い詰めてしまう人もたまにはいます。

 

ところが、教えている側から見ると、このような悩みを抱える生徒さんに限って「伸び悩んでいる」どころか「随分と上達してきたな〜」と感じる場合が殆どです。例えば「以前はヨレヨレだったタイム感がとてもタイトになってきた」「ピッキングが安定して、弾いている内容が明確に伝わるようになった」「スケール応用のミスがなくなり、コードに対するアドリブ・ソロの調和が大幅に向上した」または「難しいコード進行でも、和音がすごく綺麗に響くようになった」などなど・・・。

 

 

では、なぜ生徒さんは自身が「伸び悩んでいる」と感じるのでしょうか。

 

 

大まかには、2つの原因が考えられます。

 

1.「演奏者はウィークポイントで評価されてしまう」

楽器演奏のシビアな部分ですが、例えばある演奏者のコードワークやメロディの解釈が素晴らしくても、リズム・コントロールに難があると、多くのリスナーにはリズムの悪さだけが目立って聴こえてしまいます。コードやリズムのスキルが突出していても、スケール・ミスが多ければ、それが一番リスナーの印象に残ります。

講師としては(的確なレッスン・プログラムを組むために)演奏の各要素を個別に分析しているので「上達している部分も多々ある」ことを理解しているのですが、頑張って練習を続けている生徒さんは演奏に対する客観的な意識が高くなるので、自らの演奏にウィークポイントが残っている限りはトータルの印象として「まだ上達していない」と感じてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

2.「努力に比例するスキルアップの期待が大きすぎる」

正しい練習を続ければ誰もがスキルアップするのですが、その中で各々が「これぐらい練習すれば、このぐらい上達するだろう」という期待値を持っています。でも自身の努力に対して、自ら期待していたほどの上達が見られなかった場合、「自分は伸び悩んでいる」と感じてしまうことがあるのです。

どんな演奏者も、自身がスキルアップするほどに、更にその上のレベルに達することはより難しくなってきます。意識の高い演奏者は当然スキルが向上していきます。そこから更なる上を目指した場合、以前と同じほどの努力(練習時間など)では以前ほど上達していかない感があり「伸び悩む」となってしまうことはよくあることのようです。

 

 

前述の通り、演奏にはシビアな面もあり、色々な演奏の要素が向上しても、トータル・バランスが悪いとなかなかリスナーには伝わりません。演奏に必要な要素が全てバランスよく身についた時に、初めて周りから「急に上手くなったね!」などと言われ「急じゃねーよっ。ずっと努力してるんだぞ!」と心の中でツッコむこととなります()

もちろん、適切ではない練習プログラムでは、どの演奏者にとっても上達のハードルは厳しくなります。各生徒さんの長所とウィークポイントを的確に把握して、ウィークポイントの底上げに必要な練習カリキュラムを構築し、生徒さんの「伸び悩み」が実は「上達への序章」に過ぎないということを実感してらうことが、教える側の大切な役目のひとつではないかと自分はいつも考えています。生徒の皆さんが周りから「急に上手くなったね!」と言われると、自らが褒められたように嬉しくなるものですね。 

  

 

 

レッスンに関するご質問やお問い合わせはこちらから: 

http://itanimusic.com/itani_lesson_japanese.html

 

 

次回ライブのお知らせです。それまでに、自分が伸び悩まんようにせんと・・・(汗)

  

2018年223() SHOOT THE DICE
Jun Saito:Drums、伊谷希:Guitar、野々口毅:Bass
open:19:00時 start:19:30時(2ステージ・ワンマン、入替無し)
charge:¥3.000(+order)
ご予約・お問い合わせ: TEL 03-3395-7611 またはITANI OFFICIAL WEBからメールにて
パット・メセニー、ラリー・コリエル、リー・リトナーなどと共演してきた猛者たちと共に、極上のジャズ・フュージョンをお届けいたします。お見逃しなく! 
 
皆様のお越しをお待ちしております! 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2018年7月19日(木)
Shoot The Dice
西荻窪Live Spot Terra

2018年9月6日(木)
TRIO × TRIO Special Live! - 西岡治彦Band & SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback

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