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今さらの話(ギターとチューナー)


さて、ここ10日間ほどは予定外の仕事が多々入ってきてブログの更新がすっかり遅くなってしまいましたが・・・

今回は、以前より記しておきたかった「ギターとチューナー」の話です。「今さらチューナー?」と思う方もおられると思いますが、ギターは構造上チューニングが安定しない楽器なので、意外とシビアな話でもあるのではと思っています。


僕がギターを始めた70年代には、電子チューナーはおろか電気チューナーもほとんど普及しておらず、ギターを買う時に必ず購入するのが「音叉」でした。
 
 
若い世代のギタリストには殆ど馴染みが無いかもしれないこの音叉で5弦(440Hz)の音程を合わせて、他の弦は5弦のピッチを基準に合わせていくというのが当時のチューニング法。簡単に言うと「残りの弦は自分の耳と音感でチューニングしろ」ということです。そのためか、同世代のギタリストの中には「そもそもチューナーに頼るような音感の無いやつはギターなど弾くな」という過激なコメントを発する方もおられるようですが(苦笑)、僕は初心者の段階からきちんとチューニングされた楽器で練習することで音感も育てられていくと考えているので、基本的にチューナーは積極的に使うべきと考えています。
 
エレクトリック・ギターの場合、以前はシールドでプラグインして使用するチューナーが主流でしたが、現在はギターのヘッドに取り付けてボディ(正確にはヘッド)の振動でピッチを計測する「クリップチューナー」が主流となりつつあるようです。このクリップチューナー、普及し始めた当初は動作が全く安定しませんでした。エレキの場合、プラグイン式のチューナーはピックアップで拾った「音程」の信号をチューナーに送りますが、クリップ式のチューナーは「音」ではなく「楽器の振動」を計測するので、どうしても誤差が生じやすくなります。特にソリッドボディのエレキギターの場合はボディ振動がそもそも弱いので誤振動が起こりやすく、しかもリハやステージで他の楽器(ドラムスやベースなど)の音が同時に鳴ると、その間接的な振動までがギターのボディに伝わり測定がより困難となるのです。そのため、クリップチューナーが普及し始めた頃には、ジャムセッションやレッスンなどでチューニングの狂ったまま演奏する人が急増したのを覚えています。それもあって、僕は長い間クリップチューナーを使用せず、周りにもあまりお勧めしてきませんでした。

とはいえ、コンパクトなチューナーの利便性も否定はできないので色々と探した結果、数年前に落ち着いたのがこれです:

 

KORGPitchjackです。持ち運びに便利なうえ安価で、プラグイン式なので音程を正確に計測できる優れもの。かなり気に入って数台買い置きしたぐらいです。

尤も、日々酷使していくうちに壊れるものも出てきます。そろそろ買い替えかな〜、と考えていた矢先・・・
 

・・・製造終了・・・_|| ガクッ
 
しかも同様のチューナーがどこからも販売されていないので困っていたところ、たまたまアメリカのサイトでクリップチューナーに関する最新リポートなどを読んだことがきっかけで、改めて最新モデルを試してみようとダメもとで幾つか購入してみました。結論から言うと、まだまだ使い物にならないものも多いようですが、驚くほど進化しているモデルもあることを認識させられました。そこで、今回は当方の独断と偏見で(汗)、現場で使えると感じたクリップチューナーを記してみたいと思います。

先ずはこれ
 

TC ELECTRONICSUniTune Clipというチューナーです。アコースティックはもちろんのこと、ソリッドのエレキでもピッチを非常に正確に測定してくれます。視認性に関しては文句なし。プラグイン式のチューナーと繰り返し比較しても遜色はなく、リハやステージなどで他の楽器の音が鳴っている状況でも安定しています。唯一の問題は、クリップチューナーとしては値が張ること。1台だけなら問題ないのですが、ギターケース毎に1個入れておきたいとなると、ちょっとお財布に厳しくなる気がします(←お前がギターを持ち過ぎとるからでは・・・)

そこで、もう少し安価なものは無いかと探して見つけたのがこれ
 

Fender社のCalifornia Series Clip-On Tuner。このルックス・・子供のおもちゃか(苦笑)。オッサンがギターヘッドに取り付けるには恥ずかしいデザインですが、意外なほど高性能です。周りであまり普及していないのは、このたまごっちのようなルックス(←比較が古すぎる)が原因ではないかと勘繰りたくなるほどです。安定性はTCよりやや劣るかな?といったレベルですが、ライブやセッションで聞き取れるほどの狂いはないと感じています(演奏者の力の入れ具合になどによるピッチの狂いのほうが大きい)。最大のメリットは、先ほどのTCチューナーの半額以下で購入できること。これならギターケース1台に1個の購入も不可ではないかと(←だから、お前が無駄に多くの本数を・・・)

以上、僕の勝手な感想を記してみました。冒頭で述べた通り、僕は初心者がチューナーを使い、常に正確な音程のギターに馴染むことで音感も向上して、チューニングの狂いに自ら気が付くようになるのが早くなると考えています。但し、そのためには正確なチューナーが大前提。数多く提供されている機種からクォリティーの良いモノを選ぶためにも、最初は経験者に相談するのも良いかもしれません。
それにしても、便利な時代になったものですね〜(←年寄りのセリフ)。

このテーマに関するご質問などあればお気軽にご連絡ください。
http://itanimusic.com/contact.html​


最後に次回ライブのお知らせも。平日にお忙しい方々やご家族連れの方々にもお越しいただきやすいよう、今年も日曜日のアフターヌーン・ライブを開催いたします。お昼ご飯の後にご来場いただき、夕食までには帰宅できるという心遣い溢れる時間帯(←自分で言うな)での2ステージ・ライブ。もちろん、世界に認められたメンバーとの素晴らしいステージです。ぜひぜひいらしてください。 

2019年3月31日(日) 
SHOOT THE DICE Sunday Afternoon Special Show! 

本八幡Cooljojo

Jun Saito :Drums 伊谷 希:Guitar  野々口 毅 :Bass

start:14:00

charge:¥2.500(+ order)

お問い合わせやご予約はCooljojoまたはITANI OFFICIAL WEBよりお願いいたします 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

LIVE SCHEDULE

2020年6月24日(水)
SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback
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