戦闘モードが裏目に

 

最近、少しですがスタジオ入りすることもあります。もちろん、万全な対策を取りながらの行動を心がけて・・・というか、長い自粛生活の中では妙な「戦闘モード」に入ってしまっていて、「うつらない」「うつさない」だけではなく「近寄るウイルス、撲滅したるっ!」とややアグレッシブな姿勢で外に出ることもしばしば。

 

スタジオ常備の消毒液はもちろんのこと、持参したアルコール溶液を自らと周りに、まるで親の仇のように噴霧して対応。まるでアンブレラ社のT-ウイルスに感染したアンデッドどもを叩きつぶしていくアリスのごとく・・(←それは映画の話・・)

 

 

え〜・・・冒頭からの脱線の傾向が・・・失礼しました・・・

 

 

ということで、当然ながら帰宅時にも「持ち込まない」をモットーに玄関で大がかりな消毒作戦を展開。ただ、おこもり期間が長かったせいか、戦闘モードの気合が裏目に出て空回りしてしまうことも・・・

 

先日、帰宅したときのこと: 楽器とリュックを玄関に置き、壊滅的な量のアルコール消毒シャワーを浴びせて「ざまぁみろ、ウイルス抹殺!」とばかり、意気揚々と部屋に入るまでは良かったのですが、気負いすぎたあまりに忘れていたことが一つ:

 

 

一部の合皮はアルコールで溶ける事実

手洗い後に玄関に戻ると、何とリュックの表面がアンドロイドのT-2が液状化していくかのごとく(←それは別の映画・・)まだらに剥げ始めて・・・やっちまったな〜っ(←それはクールポコ・・)

 

しばし、自分のしでかした惨状に呆然。これはもう使い物にならんか・・・買い替えるしか・・・いやいや、ここで買い替えればウイルスに負けた気がする(←なんで?)。ここで人様のほうがウイルスより上であることを示しておかねば、今後の士気に差し支えるであろうこと間違いなし(←だんだん意味不明に)。

 

 

そこで購入したのが合皮着色用のスプレー。ナノパワーで色をコーティングしていく優れものとのこと。よくわからんがとにかく作業を開始。メンドクサイ・・

 

 

すると

 

見事に表皮が復活。以前より鮮やかともいえる印象のリュックに再生しました。少しの手間でウイルスに打ち勝ったことでようやく溜飲が下がった感が(←ただの八つ当たり)。まぁ、工夫をすればDIYも楽しいということでしょうか(←ウソつけ)。

 

 

 

いやぁ〜、余計なエネルギーを使わせおって・・・こうなったら、さらにパワーアップしてウイルスを完全抹殺したるっ。なんなら自分のクローン2号3号を作って戦闘力を倍々に高めることで・・・(←だからそれはバイオハザード・・・)

 

 

 

いったい何の話だったんだ・・・(←知るかっ)

 

 

 

え〜、次回はまたまともな話に努めますのでご容赦を。

 

 

 


「撮る」と「録る」の果てしない違い

 

自粛生活が続く中では時間に余裕があるはずなのですが・・・どうしてもブログの更新は夜になってしまいます。なぜだろ・・・??

 

 

それはさておき、今回は生徒さんが発したコメントをきっかけとした記事です。

 

「いま取り組んでいる課題曲、少しできるようになってきたと思ったので、自宅で練習中に録って聴き直してみたんです。すると、頭から全然きちんと弾けていなくて・・・

ショックで、それからは録音ボタンを押すたびにすごい緊張感で演奏するようになって・・・誰も聴いていないのに・・」

 

先日、ある生徒さんが伝えてくれたこのコメントを聞いて、この生徒さんは確実に上達すると感じました。

 

自分の演奏を録音して聴き直す。これを繰り返す。これは、ギターの演奏スキルを効率よく向上させるために大変効果的なメソッドです。信頼できる講師の下で技術や知識を学ぶだけではなく、自身の練習や演奏を自ら録ってチェックすることは、より早い上達につながります。

 

ギタリストの練習には、特に初期の頃に一つの「落とし穴」が存在します。

 

世の中には数多くの楽器が存在しますが、その中には演奏者が自ら音程をコントロールしなければならないものと、音を出すだけで楽器自体が音程をキープしてくれる構造を持つものがあります。例えば多くの管楽器は、演奏者が吹奏時にリップや舌のコントロールで音程を合わせなければなりません(でないと、例えばバルブが3つしか付いていないトランペットからあれほど多彩なメロディーは生まれない)。また弦楽器でも、バイオリンやチェロなどは周知の通りフレットが付いていないので、自分の指と耳でピッチがキープできなければ曲は成立しません(だから、バイオリン初心者が家にいると、家族はしばらくの間は我慢を強いられることも・・・)。

 

それに対して、ピアノやギターは上手い下手は別として、正確な音程が出しやすい楽器です。たとえメロディーやコードが頭の中で正確に鳴っていなくとも、構造上「こことこことを押さえると(または叩くと)正しいメロディーやコードになる」という「マニュアル」がわかっていれば、取り敢えずは必要な音が正確なピッチで鳴る仕組みとなっています。この違いが、練習や演奏時に大きな影響を与えます。

 

「正しいマニュアル」があれば、メロディーやコードとしてある程度は成立する。そのため、自分が良し悪しを判断しなくとも楽器が勝手にちゃんと鳴ってくれるという勘違いに陥りやすいとも言えるのです。そしてこれにより、一部のギタリストは演奏中に

 

「正しく鳴っているはず」→「きっと正しく弾けている」→「うん、正しく鳴っているぞ!」という「思い込み」にまで達してしまうこともあります。

 

つまり、本当は正確に弾けていなくとも「正しく押さえている=正しく鳴っているはず」という方程式を信じすぎて、自分の耳でチェックしながらプレイするという、本来ならば当たり前であるべき確認を無意識のうちに放棄してしまい、きちんと弾けていない部分も弾けているように思い込んでしまうことがあるのです。普段から自らの演奏を聴き直すことに慣れていないプレイヤーが自分のプレイを録音して聴くとショックを受けることがあるのは、リスナーの立場から自分の演奏結果を聴くことで演奏中の「思い込み」の部分が剥がされてしまうからです。でもこれを繰り返していくことで、自らの演奏中にもどんどん客観的にプレイを聴くことができるようになり、より効率的な練習と上達を目指せるようになるのです。

 

録音媒体はレコーダーでもスマホのアプリでもOK

 

ここで大切なポイントは「録音」することであり、「録画」することではないということです。近年はSNSなどに上げる目的で、演奏の動画撮影を行なう人が増加しているようです(僕もたまにやっています)。しかし、上達を目標とするならば、これは必ずしも正しい方法とは言えないのではと考えています。

 

人間の五感の中で、最優先されるのは視覚と言われています。例えばカレー料理が紫色だったり、ハンバーグが青色だったら、たとえすごく美味しかったとしても躊躇する人は少なくないと思います。視覚-味覚だけではなく視覚-聴覚の関係においても、多くの人々の場合は視覚経由での刺激のほうを無意識に優先させてしまいます。

 

以前、ある生徒さんが「動画サイトで見つけたこのギタリスト、とても才能があって凄いと思うのですが」とリンクを紹介してくれました。ところが僕が観たところ、別に下手ではないものの特に突出したものも感じられない。ただ、見た目のパフォーマンスはとてもカッコいい。そこで生徒さんに「試しに、同じ動画を画面だけオフにして音のみを聴いてみたら」と提案したところ、後に生徒さんから「このギタリスト、普通ですね・・・」とのコメントが返ってきました。視覚が聴覚を上回る良い例かもしれません。

 

自分の演奏を周りに発信するには動画を「撮る」。でも、演奏向上のためのツールとしては音のみを「録る」。スキルアップを目指す手法としては、「撮る」と「録る」の間に果てしないと言えるほど大きな違いがあることを念頭に置きながら練習に取り組むと良いのではないでしょうか。


 

今回の投稿に関する質問やお問い合わせは、以下のリンクからご一報ください。お返事を差し上げます。

http://itanimusic.com/contact.html

 

 

皆さんと再会して心おきなく一緒に音を出せる日が一日でも早くやってくることを願っています。

 

 


体温がどっと上がる

 

相変わらずのヒマな日々が続いていましたが、ここにきて少しずつ仕事が入ってくるようになり動きが出てきました。

 

今週はオンライン・レッスンから。今回は生徒さんの希望でZOOMを使用。まだ回数は少ないものの、可能なことと不可能な部分がかなり見えてきました。オンラインで受講している生徒さんも「自宅にいたままでレッスンを受けるのは楽でいい。でも、対面レッスンでの充実さはない」と感想を述べています。飽くまでも現状下において受講を続けるための一つの対策という理解のようです。

 

この生徒さんとは今月末まではオンラインで続けて、6月からのレッスン形態は状況を見て改めて相談することとなりそうです。

 

 

次の日は、午後からオンラインの通訳業務。ちょくちょく依頼をいただいているサイドビジネスの通訳・翻訳業は、最近は多かったNHK報道番組などの取材映像の翻訳依頼が、新型コロナの影響によりヨーロッパでの取材がほぼ全てストップしたことで、ここ数週間は見事に何も入ってきませんでした。でも今回はメディア関係ではなく、日本の大手企業とドイツの子会社とのオンライン会議の通訳。参加者全員(自分も含む)が在宅での会議で、自分としては初めてマイクロソフトのTeamsというアプリを使っての業務でした。このTeams、使い勝手は決して悪くないと感じましたが、音楽レッスンへの応用では恐らくSKYPEやZOOMとメリット・デメリット共に大差ないだろうな、という印象を受けました(←通訳のお仕事で何を考えとる)。何はともあれ、依頼主にはご満足いただけたようなので一安心。

 

 

そして、同日の夕方と翌日の晩は、スタジオ入りしての対面レッスン。スタジオの営業再開に伴い、希望者のみを対象に少しずつですが再開し始めています。現状を考慮して、以下の「ルール」を厳守してのレッスンです。

 

>必ずマスク着用での受講

>アルコール消毒液などが常備されているスタジオのみを利用

>十分な換気が確保されているスタジオのみを利用

>レッスン用の部屋のスペースに充分な余裕があり、講師と受講者が一切近寄らずに受講が可能となる部屋のみを利用

>希望があってもグループレッスンは不可(そもそも現在は行なっていませんが)

>講師・受講者共に相手の持ち物(楽器その他)には一切触れない

>レッスン資料は希望に応じて紙媒体ではなくPDFをメールで送付(授業中にも)

>体調不良はもちろんのこと、その他の理由でも、たとえ直前であっても完全無料でキャンセルが可

>飽くまでも受講者の希望に基づくレッスン開催

 

2メートルのソーシャル・ディスタンスを超えるスペースを確保してのレッスン。  

 

 

スタジオ常備の消毒液だけではなく、自らもエタノール持参で。

 

現在、自分が担当している生徒さんは全員が分別のある社会人の方々なので、前述のような点を踏まえたうえで徐々に始めることとしました。最初は生徒さんたちがどのような面持ちで受講されるかを少々心配もしたのですが、実際にレッスンを希望された生徒さんたちからは「やっとまた始まった」「レッスン再開、本当に嬉しい」「オンラインは違うと思いました。やはり直接会って受講したい」「この難しい時期も、これがあるから乗り越えられます」と喜びのコメントばかり。最初は迷いもあったものの、頑張って再開してよかったとつくづく実感しました。

 

しばらく間が空いたこともあり、中には「久しぶりに先生の前で弾いたら緊張で体温がどっと上がった気が・・・いま測ってもらったら、某検査を受けるよう心配されるかも」などと、少々ブラックなコメントをいただくシーンもありましたが・・・

 

とはいえ、現状はまだまだ予断を許しません。受講生の皆さんの「心の支え」であるギター演奏に安心・安全に取り組んでもらえるよう、徹底した配慮を行ないながら慎重に進めていく方針です。

 

また皆と一緒にマスクも消毒液も必要とせずに、思い切り笑顔を見せ合いながら音が出せる日が早くやってくることを願っています。

 

 

 


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PROFILE
ギタリスト・コンポーザー・音楽講師。

幼少よりよりドイツ在住。ミュージカル、ビッグバンド、ブルース、ハードロックからスイングジャズまでのサポートを務める傍ら、自己のバンド「ITANI」でヨーロッパ諸国にて活動。

1997年に帰国。「ITANI」を再結成する。今まで計3枚のアルバムをリリース。最新アルバム「Station To Station」は海外のプレスからも絶賛される。現在、AmazonやiTunes Storeにて好評発売中。

http://itanimusic.com/

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2020年6月24日(水)
SHOOT THE DICE
大塚Live House Welcomeback
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